道教委U―18未来フォーラム事業拠点校 札幌啓成高など8校指定 ICTで海外協力校と交流
(道・道教委 2016-10-17付)

 道教委は、本年度新規事業「U―18未来フォーラム事業」の拠点校に、札幌啓成高校など道立高校・中等教育学校八校を指定した。高校生などが国際的な視野を広げ、コミュニケーション能力の向上を図るため、本年度から三ヵ年で実施する。各拠点校では、ICTを活用して、海外協力校と定期的な交流を行い、外国語による発表や討論等の言語活動に関する指導方法などの実践研究に取り組む。同事業を通して、英語の学習意欲向上が期待されることから、道教委では、拠点校以外の高校に対しても、地区フォーラムへの参加など、事業の積極的な活用を呼びかけている。

 同事業は、道立高校・中等教育学校後期課程の生徒が国際的な視野を広げ、コミュニケーション能力を高めることがねらい。ICTを活用して海外の高校などとの交流や、授業などで活用できる実践事例集の作成や、実践成果の普及を図るためのU―18未来フォーラムを行い、本道の国際理解教育、外国語教育の推進を目指す。

 本年度から三十年度までの三ヵ年事業。

 実践研究に取り組む拠点校に札幌啓成高をはじめ、千歳高校、登別明日中等教育学校、上ノ国高校、旭川永嶺高校、富良野緑峰高校、音更高校、釧路東高校の道立高校・中等教育学校八校を指定した。

 各拠点校では、ICTを活用して、海外協力校との定期的な交流を行い、外国語による発表や討論などの言語活動に関する指導方法や交流について、実践研究を行う。

 また、近隣校の高校生や教員を招いて地区フォーラムを開催。ICTを活用した、海外協力校の高校生らとの意見交換などのほか、実践研究の発表、協議を行う。

 このほか、全道の拠点校の生徒が一堂に会する全道フォーラムや、事業の効果的な実施や実践成果の普及を図るU―18未来フォーラム推進会議に参加する。

 さらに、ICTを活用した交流を行うための実践事例集作成に協力する。

 事業効果として、今まで以上に英語を使う機会の確保や、海外の同世代の若者とのコミュニケーションによって、英語の学習意欲向上が期待されている。道教委では、拠点校以外の高校に対しても、地区フォーラムに参加するなど、同事業を積極的に活用するよう呼びかけている。

(道・道教委 2016-10-17付)

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