第26期道産業教育審議会が初会合 グローバル人材育成へ議論 職業学科ごとにWG設置(道・道教委 2016-10-13付)
グローバル人材育成へ審議
第二十六期第一回道産業教育審議会が十一日、道庁別館で開かれた=写真=。「本道におけるグローバル人材の育成に向けた産業教育の在り方について」の審議がスタートした。具体的には、①グローバル社会に対応できる資質・能力等②学校と社会とを円滑に接続させる人材育成システムの構築―について検討する。審議の基礎資料づくりのため、農業など職業学科七学科ごとにワーキンググループ(WG)を設置した。三十年一月に、道教委に対して建議する予定。
同審議会は、道の条例に基づき設置。本道の産業教育に関する重要事項の調査審議のほか、教育内容・方法の改善などについての建議を行う。
第二十六期審議会の初会合では、柴田達夫教育長が開会あいさつ。本道の教育、特に、産業教育において、人づくりを進める上での大きな視点として、人口減少とグローバル化の進展を挙げ、就労後三年以内の離職率が全国よりも高いといった本道の課題も念頭に置きながら議論を進めるよう求めた。
そのあと、会長に吉田勝彦委員(日糧製パン㈱代表取締役社長)、副会長に岡部善平委員(小樽商科大学商学部教授)を選出。
議事に入り、審議内容や日程などについて協議した。
審議事項は「本道におけるグローバル人材の育成に向けた産業教育の在り方について」。
具体的な検討事項は、①グローバル社会に対応できる資質・能力等②学校と社会とを円滑に接続させる人材育成システムの構築。
①では、「英語力、ICT活用能力、高度なコミュニケーション能力等、すべての学科で共通して育成すべき資質・能力等」「各学科で育成すべき専門的な知識・技術等」。②では、「グローバル社会に対応できる資質・能力等を育成するための地域や企業および大学等と連携した教育課程の編成・実施」「早期離職を減少させる方策」について検討する。
今後、第二回審議会で「グローバル社会に対応できる人材育成の方策」、第三回審議会で「学校と社会とを円滑に接続させる人材育成システムの構築」を柱に審議。第四回審議会で建議について審議し、三十年一月、道教委に建議する予定。
また、審議の基礎資料を作成するため、農業・工業・商業・水産・家庭・看護・福祉の職業学科七学科ごとにWGを設置し、道内職業学科を調査する。
第二十六期委員はつぎのとおり。=敬称略、任期三十年八月二十三日まで=
▽岡出直人(経済産業省道経済産業局地域経済部地域経済課産業人材政策室長)
▽岡部善平(小樽商科大学商学部教授)―副会長
▽川眞田政夫(札幌東商業高校長)
▽官尾昌子(北海道武蔵女子短期大学教養学科教授)
▽木村佳子(札幌市立あやめ野中学校長)
▽七戸キヨ子(北海道ホームヘルプサービス協議会会長)
▽芹澤良通(小樽水産高校長)
▽髙倉和也(サンダイヤ㈱取締役営業統括)
▽武田亜也(㈱アンビックス小樽クラッセホテル支配人)
▽千葉武雄(㈱白石ゴム製作所代表取締役会長)
▽中村早千子(札幌工業高校父母と先生の会会長)
▽羽山ひの木(㈱札幌丸井三越執行役員札幌三越店長)
▽藤田和久(特定非営利活動法人教育プラットフォーム北海道理事長)
▽森川和德(峰延農業協同組合代表理事組合長)
▽吉田勝彦(日糧製パン㈱代表取締役社長)―会長
(道・道教委 2016-10-13付)
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