道教委が北見で移動教育委員会 開かれた教育行政推進へ 高校教育指針・学力調査結果など議論(道・道教委 2016-10-17付)
地域住民に教育委員会会議について理解を深めてもらう機会とした
【網走発】道教委は十二日、北見市民会館で移動教育委員会を開催した。柴田達夫教育長はじめ委員六人が出席。「新たな高校教育に関する指針」検証結果報告書や、二十八年度全国学力・学習状況調査の結果などについて意見を交わした。
移動教育委員会は、毎年一回、札幌市以外の地域で教育委員会会議を開催・公開することで、地域の人たちに教育委員会の会議について理解を深めてもらう機会を設けるとともに、開かれた教育行政の推進に寄与するもの。今回は、委員六人が出席したほか、管内の教育関係者ら約五十人が傍聴した。
議案「“新たな高校教育に関する指針”検証結果報告書について」の説明のあと、①二十八年度全国学力・学習状況調査の結果②コミュニティ・スクールの取組状況③オホーツク管内の教育概況―の三点についての報告に対して、各委員が意見を述べた。
新たな高校教育に関する指針について委員は、「生徒に世界の中の北海道の立ち位置を教えるべき」「学校も変化に柔軟に対応できることが求められる」「地域の高校をただ残すのではなく、教育力を高める形で残してほしい」「先生方が地域に溶け込んで、地域の声を聞いて学校を改善していくことが大切」などの意見が出された。
学力調査結果にかかわっては、「全国との差が縮まってきており、各学校の頑張りが表れている」「確実に成果が上がっている」などと評価する一方で、「時間の管理を自分でできるかが、学力に影響するのでは」「子どもの貧困と学力の問題は、教育行政の宿題」と指摘する声もあった。
管内状況については、「“オホーツクの教育とは何か”を一言で伝えられると良い」「スポーツが盛んなのは、地域の協力、支えがあるからだと思う」などの感想が出された。
◆管内小中高の教育状況調査も
なお、会議と前後して、教育状況調査を実施した。同日は北見市立緑小学校、翌十三日には清里高校、遠軽町立東小学校・遠軽中学校望の岡分校を訪問。うち、学校力向上に取り組む緑小の授業を参観した柴田教育長は「他校の見本となる取組。北見から全道に発信してほしい。大いに期待している」と述べていた。
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学校力向上に取り組む北見市市立緑小学校の授業などを視察した
(道・道教委 2016-10-17付)
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