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道環境学習フェア２０１６　僕たちが自然を守るんだ！　１００人参加し体験学習など
（道・道教委 2016-10-20付）

児童生徒によるポスターセッション

　【網走発】道教委は十五日、北見工業大学で道環境学習フェア二〇一六を開催した。今回から新たに大学生も参加し、児童生徒ととともに、環境保全をテーマにしたポスターセッションを実施したほか、火起こしやメタンハイドレートに関する実験など、体験学習の内容も拡充。約百人が参加し、環境問題に対する意識を高めていた。

　本道のかけがえのない自然環境の次世代への継承や持続可能な社会の構築を目指し、豊かな自然を守っていこうとする意欲と、環境問題について考え、主体的に環境に配慮して行動しようとする態度を育成するもの。小・中・高校生、保護者など、様々な人々が環境について考える場を設け、実践発表や体験学習等を行い、学校や社会における環境教育の一層の改善・充実に資する。

　開会式では、道教委の中村隆信委員があいさつ。「どんなに豊かな自然環境であっても、私たちが“大切に守っていく”という意識をもって行動しなければ近い将来、確実に失われてしまう」と強調した。その上で、「各学校で一生懸命に取り組んできた自分たちの研究を力いっぱい発表し、積極的に意見交換をして、それぞれの学びを一層深めて」と呼びかけた。

　このあと、ポスターセッションを実施。今回から北見工大も加わり、小学校から大学生までが一堂に会しての発表となった。校種を超えた発表ならではの、「緑色なのになぜ〝あおこ〟というの？」など、小学生の素朴な質問に対して高校生が丁寧に説明する場面もみられた。

　基調講演では、北見工大社会環境工学科の亀田貴雄教授が「南極での雪氷研究」をテーマに、南極ドームふじ基地周辺で観察した砲弾集合型雪結晶や雪まりもについて説明するなど、氷点下七〇℃の、雪と氷の世界を紹介した。

　また、本年度から体験学習の内容も拡充し、小学生対象は二種類、中学生以上対象は六種類それぞれ増やし、計十一の実験を用意。「ホタテによる水の浄化作用」「火おこし」「雪結晶の生成」「メタンハイドレートに関する実験」などが行われた。参加した児童生徒は、目を輝かせながら実験に取り組み、自然保護の大切さを体験的に学んでいた。