道社会貢献賞(私学教育功績者) 酒井氏など4人に栄誉 19日に表彰式挙行
(道・道教委 2016-10-18付)

 道は、二十八年度北海道社会貢献賞(私学教育功績者)の受賞者を決定した。幼児教育者の養成など永年にわたり高等教育の充実・発展に貢献した酒井玲子氏(北星学園理事・学園長)をはじめ四氏が晴れの栄誉に輝いた。表彰式はあす十九日午前十一時からホテルライフォート札幌で執り行われる。

 同賞は昭和三十三年度から実施しており、本年度は五十九回目。長年にわたり本道私学教育の振興に顕著な功績を挙げている人を対象に功績をたたえ、表彰している。

 本年度は、酒井氏(北星学園理事・学園長)をはじめ四氏が晴れの栄誉に輝いた。受賞者数は、本年度の四人を加え二百九十二人になる。

 受賞者およびその功績概要はつぎのとおり。=敬称略=

▼大西正宏(六二)=帯広大谷学園理事・帯広大谷高校校長

 帯広大谷高校の非常勤講師として勤務後、同校の教諭、教頭を歴任し、現在は同校校長ならびに学校法人帯広大谷学園理事として、長年にわたり高校教育の充実と発展に貢献している。

 この間、同校の教育制度改革のほか、様々な施策の中心として活躍し、学校評価や学力の向上に大きく寄与した。

 一方で、生徒の人間性向上にも力を傾注しており、仏教の教えを基調とした学力向上と人間性向上を両輪とした学校運営を推進し、多くの有能な卒業生を輩出している。

 また、道私立学校審議会委員や道私立中学高校協会の理事・帯広支部長・教育振興部会委員等を歴任するなど、本道の私学教育の振興に果たした功績は顕著である。

▼酒井玲子(七四)=北星学園理事・北星学園学園長

 北星学園女子短期大学附設幼稚園教諭養成所の専任講師として勤務後、北星学園大学の助教授、教授を経て、現在は同学園学園長ならびに学校法人北星学園理事として、長年にわたり高等教育の充実と発展に貢献している。

 私学の教育者として、四十六年の長きにわたり、幼児教育者の養成や中学・高校教員を目指す人材の育成に心血を注ぎ、大学在任中に教員採用試験に合格した卒業生の数は、実に八百六十人にも及んでいる。

 また、道青少年問題協議会委員および道・札幌市公立学校教員採用試験に関する協議会委員として、私学はもとより、本道の教育界の充実・発展に果たした功績は顕著である。

▼佐藤三幹(六一)=帯広みどり学園理事長・北明やまざと幼稚園園長・帯広第二ひまわり幼稚園園長

 札幌白樺幼稚園教諭として勤務後、北明やまざと幼稚園教諭を経て、現在は同園および帯広第二ひまわり幼稚園の園長ならびに学校法人帯広みどり学園理事長として、長年にわたり幼児教育の充実・発展に貢献している。

 「子どもとあそび」の理解を深めることを教育理念に掲げ、遊びを中心とした教育プログラムを実践し、創造性豊かな人間形成を目指して園内や園庭の整備環境に努めるなど、幼児の五感の発達を促す教育環境の充実に尽力している。

 また、十勝圏、北海道さらには全国の私立幼稚園関係団体の数々の役員を歴任し、地域や本道のみならず全国的な見地からも私学教育や幼児教育の振興・発展に果たした功績は顕著である。

▼橋本弘(六四)=稚内鈴蘭学園理事長・稚内富岡幼稚園園長

 学校法人稚内鈴蘭学園事務長として勤務後、稚内鈴蘭幼稚園園長に就任、現在は稚内富岡幼稚園園長ならびに学校法人稚内鈴蘭学園理事長として、長年にわたり幼児教育の充実・発展に貢献している。

 教員の人材育成に力を注ぎ、幼児教育の充実・発展に多大な功績を挙げているほか、早くから子育て支援に重点を置き、地域全体における就学前の幼児やその保護者への様々な支援を積極的に行っており、地域における教育機関として非常に大きな役割を果たしている。

 また、道および稚内市の私立幼稚園関係団体の役員を歴任し、幼児教育の振興や教職員の福利向上に献身的に尽力するなど、地域および本道の私学教育の振興・発展に果たした功績は顕著である。

(道・道教委 2016-10-18付)

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