どさんこ☆子ども全道サミット　原因、防止策を考えよう　本年度協議テーマ決定―道教委

（道・道教委 2016-10-17付）

　道教委は、「どさんこ☆子ども全道サミット」の本年度協議テーマを「いじめの原因について考え、いじめを防ぐために学校・学級で取り組めることを考えよう！」に決定した。二十二日に、江別市内の道立教育研究所をはじめ全道十五会場をほっかいどうスクールネットなどで結んで開催。テーマに基づき、全道の小・中・高校生がいじめ問題について協議し、「行動宣言」を広く全道へ発信する。

　同サミットは、本道の子どもたちが、いじめのない明るい学校づくりに向けた主体的な取組を協議する場。自らいじめ問題について考えることを通して、より良い人間関係を築く基礎となる社会性や実践力を培うとともに、協議の結果を「行動宣言」として、全道に広く発信し、各学校におけるいじめの未然防止に向けた具体的な実践に役立てようと、毎年度開いているもの。

　本部となる道研と各地区会場をほっかいどうスクールネットを利用したライブ配信とツイッターで結んで開催。

　協議テーマの決定や当日の司会進行、運営を、高校生の実行委員が行うなど、子どもたちが主体的に参画する。

　本年度の協議テーマも、今月一日に開いた実行委員会議での協議結果をもとに決定した。

　実行委員会議には、本部と各地区会場の実行委員を務める高校生十九人が出席。

　ＭＩＷ工房コミュニケーション・ナビゲーターの姉帯美和子氏を講師に迎え、コミュニケーションの基礎などについて研修した。

　協議テーマについての話し合いでは、「ネットいじめが問題となっているので、その原因や種類について学び、防ぐための話し合いが必要」「なぜ、いじめが起きるのかを考え、いじめを防ぐために一人ひとりができること、学校ができることを話し合ってはどうか」「いじめを防ぐためにも、コミュニケーションの取り方について話し合いを」などの意見が出た。

　実行委員会議での協議結果をもとに、文言等を整理して、「いじめの原因について考え、いじめを防ぐために学校・学級で取り組めることを考えよう！」を本年度の協議テーマに決定した。

　本年度サミットは、二十二日午前九時二十五分から道研をはじめ全道十五会場で開催。今回、決定した協議テーマをもとに、全道の小・中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校、特別支援学校の子どもたちが協議し、「行動宣言」を決定する。

(道・道教委 2016-10-17付)