札幌市定山渓中にＪＩＣＡ研修員来校　森を通して国際交流　英語で名所、「夢の森」案内

（学校 2016-10-18付）

コンゴやガイアナなどから１３人が来校

　札幌市立定山渓中学校（髙谷義仁校長）の生徒は五日、ＪＩＣＡ研修員十三人と交流した。同校が推進する「夢の森」や森林教室の活動を紹介するなどし、他国の文化や自分たちが取り組んでいる学習に関して学びを深めた＝写真＝。

　今回は、コンゴ民主共和国、ガイアナ、マラウイ、モザンビーク、ミャンマー、インド、南スーダン、ベトナムから、植林活動や森林の生態系を学ぶために十三人が来校。同校では、国際理解教育の推進や森林教室に関連した「持続可能な社会」の実現を目指す学習を他教科に広げていくこと、森林をテーマに国際交流を深め、国際協力の基礎を育むことをねらいとした。

　生徒たちは事前に関連する教科の授業の中で、研修員を案内するための学習や、森林教室などで学んだことを発表するレポートの準備を行ってきた。

　はじめに同校で学年ごとに行った歓迎会では、生徒が定山渓に関する情報を紹介したほか、研修員が自国の森林や文化について発表するなどし、交流を深めた。

　給食交流や歯磨き交流を終えたあと、生徒たちはグループに分かれ、研修員を定山源泉公園などの名所に案内。英語でみどころや歴史を説明しながら積極的に

交流した。

　このあと、生徒が森づくりを進める「夢の森」へ移動した。環境整備の様子や周辺の植物・動物に関する調査などの森林教室活動を紹介。また、研修員と協力して、ダンボールの鉢を利用するカミネッコン法を用いた記念植樹を実施した。

　このほか酪農学園大学の金子正美教授が森林の管理などに関するレクチャーを行った。

　生徒は研修員との交流を通して、様々な国の森林に関する取組を理解し、森づくりの学習について学びを深めた。

(学校 2016-10-18付)