上士幌町の３小学校が修学旅行で合同活動　まちの魅力をアピール　ラジオ出演、街頭ＰＲなど

（学校 2016-10-25付）

ラジオ番組で地元のよさを発信

　【帯広発】上士幌町の上士幌小学校（小堀雄二校長）、萩ケ岡小学校（大村篤志校長）、糠平小学校（森本聡校長）の三校は九月下旬、修学旅行の中で町の良さや魅力をＰＲする活動を行った＝写真＝。訪れた札幌市のＦＭ三角山ラジオ放送局での収録やＪＲ琴似駅前での街頭ＰＲに挑戦。児童たちは積極的に町の魅力を発信するなど、観光誘致に一役買った。

　この活動は、三校合同の修学旅行の中で他管内の人に上士幌町のことを広く知ってもらおうと初めて実施したもの。町の良さや魅力を調べる学習を通して、自分たちが住んでいる町のことをより深く知る機会にするとともに、ＰＲ活動を通して、コミュニケーション能力を向上させることをねらった。

　これまで三校の児童は、交流学習の際に、竹中貢町長から「上士幌町子ども観光大使」に任命され、上士幌町の良さや魅力を伝える活動を行ってきた。

　また、町商工観光課職員を講師に招き、町の観光や魅力のほか、ＰＲのテクニックについて学習。さらに元ＮＨＫアナウンサーから発声方法や間合いの取り方などを学んできた。

　三校は修学旅行二日目に活動を実施。三校合わせて五十六人が参加した。

　ラジオ番組収録では、上士幌町歌や各校の校歌を紹介するとともに、ナイタイ高原牧場やバルーンフェスティバル、糠平源泉郷の良さを発信した。

　街頭ＰＲでは、一人ひとりが積極的に道行く人に声をかけ、観光ＰＲのメッセージカードと観光パンフレットを手渡していた。

　後日、札幌市民から、「一生懸命マチのＰＲをしていて感心した」などのお礼のハガキが届いていた。

　上士幌小の梅津千尋さんは「緊張したけれど、とても良い経験となった」と話していた。

　活動を企画した上士幌小の岩井裕教諭は「昨年度から地域学習に取り組んできた。修学旅行という場で、ふるさとの良さや可能性を発信できる貴重な機会となったのではないか」と手応えを口にした。

　今後は、町民に録音したラジオ番組を聞いてもらったり、ＰＲ活動の様子を見てもらったりして活動を振り返り、昨年度から取り組んできたふるさと学習の総括をする予定。

(学校 2016-10-25付)