小中連携・一貫教育推進推進事業　９年間のカリキュラム研究　３１年度までにモデル校追加―札幌市教委

（市町村 2016-10-25付）

　札幌市教委は小中連携・一貫教育推進事業の研究を進めている。モデル校の福移小中学校で、九年間を見通したカリキュラムなどを研究。三十一年度までにモデル校を小・中学校一校ずつ追加するなど、小中連携・一貫教育の在り方を研究していく。

　同事業は、ことし四月一日に施行された改正学校教育法を踏まえ、先進都市の視察やモデル校での調査研究を通して、札幌市としての小中連携・一貫教育の在り方を検討するもの。

　モデル校の指定を受けた福移小中学校では、音楽や家庭科などを担当する中学校教員が小学校で授業を教える際の方策のほか、九年間を見通したカリキュラムなどを検討。また、体力向上の取組を九年間で計画するなど研究を進めていく。

　研究内容について来年三月中にまとめる予定。市教委では二十九年度から検討委員会を設置し、研究成果を踏まえて札幌市としての小中一貫・連携の在り方を検討していく。

　また、小中一貫・連携について先進的に取り組んでいる道内外の学校などを視察する。

　今後は、三十一年度までにモデル校を小・中学校一校ずつ指定する予定。福移小中学校は小中併置校のため、施設分離型の小中連携・一貫教育の在り方も検討していく。

(市町村 2016-10-25付)