札幌市教委が道徳教育研修実施 北都中2年の授業を公開 教科化に向け指導力向上(市町村 2016-10-27付)
道徳教育の在り方を学んだ
札幌市教委は十四日、札幌市立北都中学校(富川浩校長)で道徳教育研修コースの授業公開を行った。同校の冨岡亜希子教諭が二年三組の道徳「二通の手紙」を指導=写真=。参加した教員十一人は、授業や学習会を通して道徳教育の在り方を学んだほか、指導力の向上を図った。
「特別の教科 道徳」の中学校全面実施が三十一年度から予定されている中で、市教委は指導力の向上を図るため、専門研修等を実施している。
今回は北都中で授業を公開。二年三組の道徳「二通の手紙」では、本時のねらいを「法やきまりの意義を理解し、秩序と規律のある社会を実現しようとする態度を育てる」とした。
物語は、入園終了時刻を過ぎて子どもを動物園に入れた元さんが、動物園から懲戒処分の通告の手紙と、子どもの親から感謝の手紙の二通を受け取るもの。
冨岡教諭は物語を朗読したあと、登場人物や内容を確認。動物園の規則が誰のためにあるか確認した上で、規則違反と知りながら子どもを入園させた元さんの行動をどう思うか問いかけた。
元さんの行動に賛成や反対、どちらでもないという生徒の声を取りあげたほか、「子どもがかわいそうだから」「園の決まりを守らなくてはいけない」などとその理由も説明させた。
また、停職処分となった元さんの姿に失望の色がなかったことにふれ、元さんが二通の手紙で気づいたことは何かを問いかけた。
生徒の「子どもが事故に遭わなくてよかった」「子どもに喜んでもらえたがやはりルールは大切」などの発表を取り上げ、決まりを守る意義について考えさせた。
このあと、学習会を実施。冨岡教諭が授業について説明したほか、参加者がそれぞれの道徳教育の取組や課題を交流するなど指導力の向上を図った。
(市町村 2016-10-27付)
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