新構想策定へ意見交換　第３回生涯学習推進検討会議―札幌市教委

（市町村 2016-11-01付）

来年３月中に、第３次構想の成案を策定する

　札幌市教委は十月二十四日、市教委で第三回生涯学習推進検討会議（佐久間章議長）を開催した。社会教育委員と有識者を合わせて十一人が出席。事務局が作成した素案をたたき台に、二十九年度から概ね十年間を見据えた第三次生涯学習推進構想の策定に向けて意見交換した＝写真＝。

　市では、「生き生きと学ぶ」「成果を生かす」「学びをつなぐ」を基本施策とした第二次生涯学習推進構想を十九年度に策定。以来十年が経過し、社会環境の変化に合わせて生涯学習の役割も見直す必要が出てきたことから、二十五年度策定の札幌市まちづくり戦略ビジョンにおける個別計画として第三次構想の策定作業を進めている。

　この日事務局は、八月下旬に開かれた第二回会議での検討内容も踏まえた上で作成した素案を提示。「まちの活力を高める学びの推進」「地域と学校が連携する取組の推進」「身近な地域で学びを深められる環境の整備」といった重点施策など、施策の展開や構想推進に向けた取組について説明した。

　これを受け、委員が意見を交流。「世代間交流をつなぐ言葉が必要」「なぜ重点施策にしたのかを詳しく明らかにしてもらえたら」などの声が寄せられた。

　事務局では今後、来年一月のパブリックコメント手続きに向けて同素案の内容を修正。三月中に成案を策定することとしている。

(市町村 2016-11-01付)