岩見沢市「みんなで教育を考える日」 子どもが住みやすい社会を 世代超えてグループ協議(市町村 2016-11-08付)
ワールドカフェを行い、友人・親子関係やゲーム・スマートフォンの使用とモラルなどについて意見を交わした
【岩見沢発】岩見沢市の「第三十三回みんなで教育を考える日」が十月中旬、市内のホテルサンプラザで開催された。中学生から高齢者まで、市民約二百五十人が参加。二十八年度「少年の主張」岩見沢大会での受賞者が日ごろの考えや思いを発表したほか、参加者同士で人間関係、ゲームやスマートフォンの使用、将来の夢など様々なテーマについて話し合い、世代を超えて交流を深めていた=写真=。
実行委員会主催。教育に対する市民同士の相互理解を深め、市の教育の向上に資することを目的として、昭和五十九年から毎年開催している。
はじめに、岡田良一実行委員長(岩見沢市地域子ども会育成会連合会長)があいさつ。「親子関係、社会とのつながり、生活のスタイルは、世代ごとに大きく変化している。参加者は臆することなく思いを語り、心おきなく話し合ってほしい」と呼びかけた。
続いて、二十八年度「少年の主張」岩見沢大会での最優秀賞と優秀賞の受賞者が、日常生活で感じたこと、考えたことについて発表。最優秀を受賞した上幌向中学校三年の小島花音さんは、自身の経験をもとに相手の立場になって考えて行動することの大切さを伝えた。
このあと、札幌大谷大学社会学部地域社会学科の丸山宏昌助教が進行役となり、グループごとに話したいテーマを決めて語り合う「ワールドカフェ」を実施。各グループの協議テーマは友人・親子関係、ゲームやスマートフォンの使用とモラル、将来の夢、音楽、健康問題など多岐にわたり、参加者は積極的に交流していた。
最後に、岩見沢市教委の舛甚和俊教育長があいさつ。「教育の大切なことは、子どもたちが住みやすい社会をつくること。中高生の皆さんは、安全・安心で住みやすい日本をつくり、つぎの世代にバトンタッチしてほしい」と述べた。
参加した中学生からは、「大人たちが子どものことを大切に思ってくれていることがよく分かった」、大人たちからは「様々な世代の差を知ると同時に、それを活用する方法を学んだ」「大人の立場で考え、悩んでいたが、多くのことに気づかされた」などと感想が寄せられた。
(市町村 2016-11-08付)
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