運動部活動外部指導者派遣　２９年度以降、対象種目の拡充検討―札幌市スポーツ局

（市町村 2016-10-31付）

　中学校の運動部活動に、外部指導者としてアスリートを派遣している札幌市スポーツ局は二十九年度以降、派遣する種目を拡充する方向で検討を進めている。本年度派遣している陸上競技部や野球部、サッカー部など五種目からの拡大を目指している。スポーツ局では今後、対象種目を指導するアスリートの確保・調整を図る方針で、より充実した運動環境を整えたい考えだ。

　同事業は、専門的な技能・知識を有するアスリートの指導を通して、中学生の運動部活動における技術向上およびスポーツに対する関心・意欲の向上を図ることを目的に、スポーツ局が本年度から展開しているもの。

　主に、市内および近郊に居住するアスリートを、外部指導者として中学校に派遣。一年間を通して指導するもので、実施回数は月二回程度、年間二十二回を上限に定めている。

　本年度は、市内中学校十校にアスリートを派遣。それぞれ陸上競技部や軟式野球部、サッカー部、バレーボール部、バスケットボール部で指導を行っている。一方で、こうした種目以外では、指導者の確保が難しく、派遣できないという課題も生じていた。

　二十九年度以降は、本年度と同様、十校程度にアスリートを派遣する予定。スポーツ局では、種目の拡充に向けて、「対象となるアスリートの調整を進めていきたい」としている。

(市町村 2016-10-31付)