英語使える人材育成へ　小中高連携し取組推進　イングリッシュキャンプ―倶知安町教委

（市町村 2016-11-09付）

小中高生に英語を使う機会を提供し異年齢間の交流を通して英語に関する関心を高めた

　【倶知安発】倶知安町教委は十月二十九日、倶知安高校（武田久校長）を会場に小中高英語連携事業「Ｅｎｇｌｉｓｈ　Ａｕｔｕｍｎ　Ｄａｙ　Ｃａｍｐ」を実施した＝写真＝。町内の小・中学校、高校から二十二人の児童生徒が参加し、英語を使った活動などを通して、英語に対する関心を高めた。

　同町では、外国人観光客が多い地域の特性上、英語を使える人材が求められている。一方で、各校段階では英語のコミュニケーション能力を高めるには限界もあった。

　小中高英語連携事業は、町内の小中高の教員間・生徒間の交流および連携を通して、相互理解を深め、円滑な接続に向けた授業（活動）内容・方法の協議・検討やカリキュラム作成を行うことが目的。小中高で一貫したカリキュラムを作成し、子どもたちが発達段階に応じた英語学習を円滑かつ不安なく進めるようにする。また、校種間の連携を通して、相互の目標や学習事項、授業内容・方法の理解が促進されることで、自校の学習事項や授業内容・方法を検討・改善する機会を提供する。

　「Ｅｎｇｌｉｓｈ　Ａｕｔｕｍｎ　Ｄａｙ　Ｃａｍｐ」は、小中高生に英語使用機会を提供し、異年齢間の交流を通して、英語に対する関心を高めることを目的に実施した。

　当日の開会式では、倶知安町教委の田中洋子教育長が「このキャンプは、子どもたちが英語を大好きになって、外国の人と英語で話せるようになってほしいという思いから行うもの。いろいろな活動を通して、英語を話すことが楽しいと思ってくれるとうれしい」と述べた。

　続けて、会場校を代表して武田校長が英語で歓迎のあいさつを行った。

　引き続き、活動に移行。小・中・高生混成の四グループに分かれ、グループごとに英語で自己紹介し、交流を深め合った上で、ハロウィーンに関するゲームを体験しながら異文化を学んだほか、自分たちで英語の寸劇を準備・発表した。

　また、昼食には倶知安高家庭クラブの生徒が考案した地元食材を使った料理をつくり、舌鼓を打った。

　児童生徒には、活動を通して英語に慣れ親しみながら、関心を高める貴重な機会となった。

(市町村 2016-11-09付)