道算数数学教育研究渡島・函館大会　どっちが１／２リットルかな？　函館市亀田小３年１組「分数」

（関係団体 2016-11-11付）

函館市亀田小３年の公開授業

　第七十一回道算数数学教育研究大会渡島・函館大会（十月）における公開授業のうち、函館市立亀田小学校(秋山隆行校長)では、六クラスで授業が行われた。三年一組「分数」（藤田駿教諭、児童数三四人）では、本時の目標「もとの大きさに着目して、量分数と分割分数の違いを言葉や数、図を使って説明できるようになる」のもと、ペットボトルを使った実験などを通して、二分の一㍑と元の容量の二分の一の違いを理解させた。

　本時は、十一時間扱いの六時間目。

　はじめに藤田教諭が、中身が半分ずつ入った二種類のペットボトルを提示。一方は、二リットル容器(オレンジ色)で、もう一方が一リットル容器(紫色)であることを示し、「ジュースは何㍑残っているでしょう」と問いかけた。児童たちの「半分」「二分の一㍑」という答えに対して、「どちらが二分の一㍑の表現として正しいのかを考えよう」と課題を示した。

　児童たちは、図に書いてみたり隣同士で話し合ったりしながら、「二分の一だから、オレンジのほうが二分の一㍑だと思う」などと意見を発表した。

　このあと、藤田教諭は、実際に二つのペットボトルの中身を一㍑升に入れ替えて比較して見せた。オレンジ色が一㍑、紫色は一㍑の半分だということを確認させたあと、「オレンジ色は二㍑を二分の一にしたもの、紫色は一㍑を二分の一にしたことで二分の一㍑ということになるね」と説明した。その上で、「二分の一㍑は一㍑の二分の一だね」とまとめた。

(関係団体 2016-11-11付)