道評研が第４８回研究大会　「生きてはたらく力」育成　７０人参加し協議や講演など

（関係団体 2016-11-14付）

７０人が参加した

　道教育評価研究会（＝道評研、板田裕子会長）は四日、札幌市教育文化会館で第四十八回道教育評価研究大会を開いた＝写真＝。約七十人が参加。研究主題「生きてはたらく力を育てる評価のあり方」、テーマ「新学習指導要領にどう向き合い評価していくのか～パフォーマンス評価の有効性とは」のもと、基本提言、分科会、講演などを通して研鑚を積んだ。

　開会式では、板田会長があいさつに立ち、「新しい学習の在り方について、私たち指導する者の概念を新しくし、子どもたちにどのような学習目標・指導・評価までを一体化した指導法を行うのか、主体的・対話的で深い学びをどのように教育に組み込んでいくのかについて、研究会が一つの起爆剤となり、学校にもち帰って、あすからの教育に役立つことを心から願う」と述べた。

　続いて、宮武基理研究部長が基本提言。研究推進のための二つの視点として、「授業改善（学習展開の工夫）」「評価技法の開発・改善（見取りの工夫）」を挙げた。

　小学校と中学校に分かれて分科会を実施。実践発表と協議を行った。小学校分科会では、札幌市立手稲山口小学校の森和穂教諭が「パフォーマンス評価による実践の成果と課題～パフォーマンス評価の一般化に向けての取組からみえてきたこと」、中学校分科会では、網走市立第一中学校の川上智広教諭が「〝教科〟と〝道徳〟にかかわる研究実践報告～〝指導と評価の一体化〟の視点から」をテーマに発表した。

　続いて、岐阜大学大学院准教授の柳沼良太氏が午前と午後に分かれ、「考え議論する問題解決的な学習を生かした道徳科の指導法と評価法」について、講演を行った。

　午前中の講演「道徳科を充実させる具体的な提案～評価を中心に」では、道徳科の評価の観点として、「より多面的・多角的な見方へと発展しているか」「道徳的価値の理解を自分自身とのかかわりの中で深めているか」を挙げ、そのポイントなどを説明した。

　また、「指導と評価の一体化」「問題解決的な学習などの指導法を生かしたパフォーマンス評価の充実」「学校の教育活動全体で行う道徳教育のポートフォリオ評価の充実」を訴えた。

(関係団体 2016-11-14付)