道高校水産クラブ研究発表大会　１０チーム参加し成果競う　厚岸翔洋高が優秀賞受賞

（関係団体 2016-11-16付）

厚岸翔洋高海洋資源科は、殻をむかずに食べられる生カキ「かぶシェル」考案の取組を発表した

　【釧路発】道高校水産クラブ連盟は九日、厚岸翔洋高校で第三十七回道高校水産クラブ研究発表大会を開催した。天売高校、小樽水産高校、函館水産高校、厚岸翔洋高の四校十学科から十チーム二十一人が参加し、それぞれが取り組んできた研究の成果を発表した。

　開会式では、昨年度優勝校の函館水産高水産食品科のチームが優勝旗を返還したあと、道高校長協会水産部会の芹澤良通部会長（小樽水産高校長）のあいさつに続いて、釧路教育局の柴田亨教育支援課長、北水協会の原彰彦理事長が祝辞を述べた。

　研究発表では、一チーム十三分の持ち時間で、それぞれが実践活動の成果を発表した。

　このうち、厚岸翔洋高海洋資源科の塚田裕貴君、貫和航汰君、福原佳玖也君のチームは、テーマ「“生カキ”開けちゃいました！！」と題して、これまでの取組を発表した＝写真＝。厚岸産の生カキを気楽に食べ、そのおいしさを知ってほしいという思いから、殻をむかずに食べられる生カキ「かぶシェル」を考案したことを報告した。

　「かぶシェル」は、カキの身を貝柱から切り離し、殻の中の水分を捨て、真空包装した商品。水分を捨てる際、殻を五㍉程度開けてあるため、消費者は殻の中のカキの身を簡単に出して食べることができる。

　釧路保健所から「魚介類販売業」の営業許可も取得して、町内二ヵ所で試験販売。販売後の消費者アンケートでは、四十代以上の人が購入していることや、購入の理由が簡単に食べられるからだったことも報告した。

　今後は、当初の「かぶシェル」をさらに改良・改善し、厚岸産のカキの消費・販売の拡大を図りたいと話し、発表を終えた。

　審査の結果、厚岸翔洋高校海洋資源科が優秀賞を受賞。十二月二日に茨城県で開催される全国大会への出場権を獲得した。

　研究発表大会の結果は、つぎのとおり。

▽優秀賞＝厚岸翔洋海洋資源科

▽優良賞＝小樽水産水産食品科、函館水産品質管理流通科

▽努力賞＝函館水産水産食品科、天売普通科

(関係団体 2016-11-16付)