十勝教育を考えるつどい　地域ぐるみで子を育もう　本別町など３町が実践発表

（関係団体 2016-11-16付）

３５０人が参加し、管内におけるより良い教育の在り方を探った

　【帯広発】十勝管内教育委員会連絡協議会（星崎隆雄会長）と十勝教育局は五日、足寄町民センターで二十八年度十勝教育を考えるつどいを開催した＝写真＝。「地域ぐるみでふるさとを拓く子どもたちを育む」のテーマのもと、メーン会場で本別町、足寄町、陸別町の三町が教育実践を発表したほか、サブ会場では、「どさんこ☆子ども十勝地区会議」を実施。約三百五十人の参加者は、管内におけるより良い教育の在り方を探った。

　このつどいは、十八年に制定した「十勝教育の日」の理念に基づき、十勝教育の充実・発展に向け、「家庭・学校・地域・行政がそれぞれの立場で語り合える場」として毎年開催しているもの。

　メーン会場の開会式では、冒頭、十勝管内教育委員会連絡協議会の三澤吏佐子会長代理が開会宣言。同つどいの趣旨を説明した上で、「本つどいを通して、十勝教育の日の趣旨等について理解してもらうとともに、〝オール十勝〟での取組の充実につながることを願っている」と述べた。

　引き続き、来賓あいさつとして安久津勝彦足寄町長が登壇。目まぐるしく変化する教育環境にふれ、「今後も学校・家庭・地域・行政が密に連携して、将来を担う子どもたちを支えていきたい」と呼びかけた。

　続いて、「我が町の教育自慢」と題した教育実践発表を行い、本別町、足寄町、陸別町の三町それぞれが日ごろの教育活動を紹介した。

　本別町は、宮城県南三陸町に派遣した中・高生四人が、昭和六十年から行っている宮城県南三陸町との「中高生リーダー交流研修」の様子について紹介したほか、交流から生まれた中高生のリーダー団体の活動について報告した。

　足寄町では、足寄動物化石博物館の安藤達郎副館長が、町で最初の化石が発見されてから四十年の節目を迎えたことから、これまで様々な活動を通して子どもたちに学習の場を提供してきた同館の活動内容を発表した。

　陸別町では、陸別町教委社会教育担当の北村正利主任主査が、町社会連携連絡協議会主催の「陸別小、陸別中出前授業」について紹介した。

　このあと、アトラクションとして、足寄町立足寄中学校の生徒が合唱を行ったほか、「いじめ・ネットトラブル根絶！メッセージコンクール」の表彰式を実施。十勝教育局の竹林亨局長が「いじめ根絶」「ネットトラブル根絶」の両部門における受賞者に表彰状を手渡した。

(関係団体 2016-11-16付)