献血に関する指導で道教委 29年度にモデル校を指定 授業実践例普及し教育充実(道・道教委 2016-11-14付)
道教委は来年度、献血教育のモデル校事業を行う方針を固めた。高校を対象にモデル校を指定し、日本赤十字社作成の映像資料や国作成の啓発資料等を効果的に活用した授業などを実施。その実践例を各学校に情報提供するなどして、献血に関する指導の一層の充実に努めていく。
十日に開かれた道議会決算特別委員会第二分科会で、山崎泉委員(北海道結志会)の質問に対し、梶浦仁学校教育監が答弁した。
道教委では、献血に関する学習の充実を図るため、二十七年度から道知事部局や赤十字血液センターと連携し、小・中・高校の教職員を対象とした研修会を開催している。三年間で、十四管内すべてにおいて実施する計画で、二十七年度は石狩・胆振・渡島・上川・釧路の五管内、二十八年度は空知・桧山・オホーツク・十勝・根室の五管内で実施。二十九年度は後志・日高・留萌・宗谷の四管内で行う。
研修会には、管理職や保健体育科担当教諭、養護教諭などが参加。道の担当者が、献血の現状や道における取組、また、道教委の担当者が、保健体育科など教科等における、献血や保健医療制度の取扱いなどについての説明を行う。赤十字血液センターの担当者は、日本赤十字社の保健活動についての説明、献血セミナーや血液センターの見学受入など、献血にふれる機会の紹介を行う。
これまで開かれた研修会の参加者からは、「あらためて献血の必要性が理解できたので、今後の授業に生かしていきたい」などの感想が出されているという。
このほか、道教委では、十六歳から献血が可能になることを踏まえ、高校生に対する指導を充実するため、授業における具体的な学習計画や、献血にかかわる学習の事例を掲載した指導資料を作成し、情報提供している。
決算特別委員会で梶浦学校教育監は「少子高齢化が進む中、将来の献血を支える高校生等の若年層に対し、授業等を通じて、献血の意義や制度などについて、理解を深めさせることが重要」との考えを示した。
その上で、「知事部局や赤十字血液センターと連携し、献血にかかわる学習の充実に向けた研修会を実施するほか、献血セミナーや献血センターの見学など、献血にふれ合う取組が円滑に行われるよう、学校や市町村教委に対し、指導助言していく」と述べた。
また、「来年度においては、高校を対象にモデル校を指定し、日本赤十字社が作成した映像資料や、国が作成した啓発資料などを効果的に活用した授業等を行い、その実践例を各学校等に情報提供するなどして、献血に関する指導の一層の充実に努めていく」ことを明らかにした。
(道・道教委 2016-11-14付)
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