中学校国語Ａで全国平均上回る　全国学力・学習調査結果を公表―函館市教委

（市町村 2016-11-24付）

　【函館発】函館市教委は十一日、二十八年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した＝表参照＝。小学校では、国語A・Bにおいて全国平均とほぼ同程度だった一方で、算数はA・B問題いずれも全国平均をやや下回った。中学校では国語Aで全国平均を上回ったが、数学Aでほぼ同程度、国語Ｂ・数学Ｂは全国平均をやや下回った。

　本年度の調査は、小学校四十六校一千七百七十六人、中学校二十六校一千七百六人を対象に実施した。

　函館市における児童生徒の平均正答率をみると、小学校では、国語A・Bについて全国平均をそれぞれ〇・五ポイント、〇・四ポイント下回った。算数Aでは〇・七ポイント、算数Bでは二・二ポイント全国平均を下回った。

　中学校では、国語Aで全国平均を〇・一ポイント上回ったが、国語Bで一・三ポイント、数学Aで〇・二ポイント、数学Bでは一・六ポイント下回った。

　児童生徒質問紙調査の結果をみると、「勉強は好きか」の問いに対し、小学校では国語・算数いずれも全国平均を上回った。中学校では、数学で全国平均を上回ったが、国語では全国平均を下回った。

　学習時間に関する質問では、小・中学生いずれも全国平均を下回った。

　本年度調査の結果について市教委は、小・中学校とも、国語および算数・数学のA問題については、全国平均と比較して「同程度」になっているとし、「算数Bと数学Bでは、昨年と比較して全国平均との差が縮まってきている。研修会などを通じて、各校で取組の成果が出始めている」と分析している。

(市町村 2016-11-24付)