対策プロジェクトを設置　石綿含有断熱材の剥離受け函館市

（市町村 2016-11-24付）

　【函館発】函館市内の公共施設において、石綿含有の可能性がある断熱材が剥離したことを受けて市は十七日、アスベスト対策プロジェクトを立ち上げた。現在は、公共施設約二千施設の中から、煙突のある約六十施設を対象に調査を実施している。

　プロジェクトは、市の公共施設における保温材、断熱材、耐火被覆材の調査と適切な対応に向けて設置されたもの。

　中林重雄副市長をトップに、企業局長、教育長、総務部長、財務部長、都市建設部長、環境部長の七人で構成する統括会議を意思決定機関に位置付け。施設所管部局の担当課長などで構成する推進部会を設けた。

　今後は、すでに石綿含有断熱材の剥離が確認されている小・中学校の改修工事などに向けて協議するとともに、①飛散防止策の実施②アスベスト含有の断熱材を使用している煙突の計画的かつ抜本的な対策③煙突以外の石綿の調査④定期点検の実施⑤民間業者への指導・周知―の五点について対応策に当たる。

　また、定期点検については、道が策定した「石綿含有保温材等点検マニュアル」を参考に、函館市独自の点検マニュアルを作成。それをもとに実施していく考えだ。

(市町村 2016-11-24付)