札幌市教委 中高進路探究学習研究協議会開く 育みたい資質・能力理解 演習や講義などで研鑚積む (市町村 2016-11-28付)
本間氏は職場体験の具体例を示した
札幌市教委は十八日、ちえりあで中学校・高校進路探究学習研究協議会を開催した。NPO法人みらいずworks副代表理事の本間莉恵氏が講師として登壇。参加者は、演習や講義を通して、進路探究学習に必要な授業改善や、育成すべき資質・能力などについて理解を深めていた。
生徒一人ひとりが自分らしい生き方を実現するための資質・能力を育むため、協議などを通して教員の組織的・継続的な指導力の向上を図ることが目的。中学校、高校などの教員約五十人が参加した。
はじめに、学校教育部の長谷川正人教育課程担当課長があいさつ。「進路探究学習を実現するためには、課題発見の糸口をどのように設定し、どのような学びの場を提供するかが重要」と強調し、教員のプランニング能力の向上など、授業改善に向けた取組の必要性を訴えた。
演習、講義に移り、本間氏の指導のもと、進路探究学習の在り方に関する課題に取り組んだ。
第一部では、本間氏が人口減少、技術革新、グローバル化など、現代の中学生・高校生を取り巻く環境を説明。これらを踏まえ、参加者は、「これから中学生・高校生が出ていく社会はどう変化していくだろうか?そのために生徒に育みたい力とは?」についてグループに分かれ話し合った。
各グループは、「他者の意見を聞きながら課題に取り組む力」「オリジナリティーを発揮した経験を積ませたい」などと意見を発表。本間氏は、発言を図式化し、課題を明確化した。
続いて、本間氏が「課題解決型職場体験の事例紹介」と題して講義。児童生徒が自ら課題解決に取り組む職場体験の形を、具体例とともに紹介した。生徒たちが、商品開発やイベントの企画などに取り組むことで、地域の人々とのかかわりが深くなるという特徴を挙げ、「人との出会いをどのようにつくるかが、進路探究においては大事な部分」と呼びかけた。
第二部では、参加者が、「これからの進路探究学習はどうあるべきか?理想の姿とは」「自校の進路探究学習に取り入れていきたいこと」について演習に取り組んだ。
(市町村 2016-11-28付)
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