札幌市教育センター　登校意欲高める支援を　６ヵ所で不登校児童生徒に対応

（市町村 2016-11-25付）

白石で初開催となったお茶会体験

　札幌市教育センターでは、所管する教育支援センター白石など六ヵ所で不登校の児童生徒に対する適応指導に取り組んでいる。教科の学習活動のほか、体験活動など仲間とともに取り組む活動を実施。児童生徒一人ひとりの状況に合わせるなど学校への登校意欲が高まるよう支援している。

　札幌市の二十六年度小・中学校の不登校児童生徒数は一千八百四十六人。現在も微増傾向にあり、その一割程度が適応指導教室を活用している。

　同センターでは、所管している適応指導教室六ヵ所で学習活動や体験活動など様々な活動を実施。このうち教育支援センター白石では十月下旬、リフレ・サッポロでお茶会体験を開催した。教育支援センター白石に通う児童生徒六人が参加。実際にお茶をたてるなど日本の伝統文化を楽しんだ。

　今回の活動は、教育支援センター白石が設置されているリフレサッポロに茶室があるため、児童生徒に日本文化にふれてもらおうと計画したもの。裏千家茶道教授の成田宗悦氏が講師を務めた。

　この日、成田氏は茶道のマナーやお辞儀の仕方を紹介。お辞儀には真・行・草の三つの型があり、お茶を飲むときなどいつどの型を使うのか説明した。

　また、「和敬静寂」と書かれた掛け軸を紹介。「お互いに敬いのある」「目に見えるだけの清らかさではなく、心も清らか」など意味を説明し、「普段の生活に生かしてほしい」と呼びかけた。

　このほかにも、市内六ヵ所の適応指導教室で様々な活動を実施。「仲間と学ぶ楽しさやかかわる楽しさを味わえる活動を実施している。ぜひ活用してほしい」と話している。

　通室や活動内容の問い合わせは札幌市教育センター教育相談室（〇一一―６７１―三二一〇）まで。

(市町村 2016-11-25付)