29年度渡島管内重点事項案 〝凛とした空気〟漂う学校を―渡島教育局(道・道教委 2016-11-30付)
【函館発】渡島教育局は、二十九年度に各学校に取組を求める重点事項案を管内の各学校および市町村教委に通知した。各学校における次年度の教育課程編成作業や、学校経営方針提示時期などを踏まえ、年度内に重点事項を提示し、管内一体となった学校づくりの一層の推進を目指す。学校の行動指標として、「凛とした空気漂う学校づくり」を掲げ、「学びの緊張感に包まれる授業」「意欲的な校内研修」など五点を例示している。
局では従前、四月中旬ころに行う管内校長会議などで、各学校に求める重点事項について局長が詳細説明を行っていた。一方で、道教委をはじめ、市町村教委、校長が示す重点事項が輻輳化していることを踏まえ、本年度は説明を簡略化し、「特に意を用いてほしい事項」として、
▽そろえる(統一感のある学校運営)
▽見せる(教育活動の公開公表)
▽徹底する(学習指導要領に基づいた指導)
▽見つける(いじめの認知にちゅうちょしない)
▽守る(子どもと教職員を守る)
―の五点を示していた。
二十九年度重点事項説明に当たっては、各学校における教育課程編成作業が前年度中に行われていることや、校長の経営方針が四月当初に職員に示されていることを踏まえ、この時期に提示。管内一丸となった学校づくりのさらなる推進に向けて、迅速な対応を図ることとした。
具体的には、前述の五点を継続した上で、「凛とした空気漂う学校づくり」という言葉を掲げた。「訪れた者が“凛とした空気”を感じる学校がある」とし、
①楽しく活動している子どもたちが指導者の指示でたちどころに「学びの緊張感」に包まれる学校
②私語はもとより物音せず子どもたちの高い集中力がみられる全校集会
③同僚などの発言から積極的に学びとろうという意欲がみられる校内研修
④学習環境として最適化されている教室
⑤整理整頓や清掃が行き届いている校舎
―などの推進を求めている。
◆主幹教諭会議を新たに開催へ
なお、二十九年度校長会議等では、義務教育指導監や各課長の説明内容を大幅に改善するとともに、主幹教諭の配置が道内最多の二十八人になったことから、校長会議・教頭会議に加えて主幹教諭会議を実施する考えだ。
(道・道教委 2016-11-30付)
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