女性教員力ＵＰ！セミナー開く　学校現場で輝くために　道教委・鶴羽委員の講演など―空知局が初開催

（道・道教委 2016-12-02付）

鶴羽委員は「仕事への誇りをもって未来を信じ、子どもたちのために尽力してほしい」と呼びかけた

　【岩見沢発】空知教育局は十一月二十四日、岩見沢市民会館で「輝け☆空知の女性たち～女性教員力ＵＰ！セミナー」を開催した。今回初めて開催するもの。道教委の鶴羽佳子委員が「女性リーダーとして目指すべき姿～学校で活躍する先生方への期待」と題して講演したほか、公立学校共済組合道支部学校支援アドバイザーの石垣則昭氏が職場を活性化するコミュニケーションの在り方に関して講義した。

　学校経営に主体的にかかわり、同僚教員と協働して教育活動の充実・改善を図るための資質・能力を高めるとともに、ミドルリーダーとして活躍するために必要なスキルを提供することがねらい。今回初めての開催となるもので、管内公立学校の女性教職員四十五人が参加した。

　開会に当たって、小山茂樹局長があいさつ。「抱えている諸課題の解決に向けたヒント、今後の実践を考える機会となり、スキルアップ、キャリアアップの一助になれば」と研修の成果に期待した。

　続いて、鶴羽委員が「女性リーダーとして目指すべき姿～学校で活躍する先生方への期待」と題して講演。テレビ番組制作会社を設立して仕事に励む中で感じた、子育てと仕事を両立させる難しさ、当時の苦悩を語り、学童保育充実の必要性を感じて大学院で研究を行ったことなど、これまでの経験を伝えた。

　また、学校視察や出前授業といった、教育委員としての活動内容を紹介。みんなが仕事をしやすい環境をつくり、人のために尽くすことが喜びにつながるなど、リーダーとしての心構えを語り、失敗を恐れず、挑戦し続けることの価値を説いた。

　鶴羽委員は「子どもの幸せは親の幸せとなり、そして地域の力になる。仕事への誇りをもって未来を信じ、子どもたちのために尽力してほしい」と参加者にエールを送った。

　午後からは、石垣氏が「職場に求められるコミュニケーション力」をテーマに、相手の立場に寄り添い、肯定的な聞き手となるアクティブリスニング、互いに高め合う人間関係を築くためのポイントを解説した。相手の考えや意見を受け止めること、行動に視点を当て、改善を図る指摘の方法に関する演習を行った。

　最後に、「リーダーの魅力と校内組織におけるミドルリーダーの役割について」をテーマに、石垣氏、岩見沢市立豊中学校の太田智子校長、美唄市立東小学校の江幡佳代教諭による講話・意見交換を行った。

(道・道教委 2016-12-02付)