上川局が学力向上推進研修会開く　検証改善サイクル充実を　全国調査の分析・活用促進へ

（道・道教委 2016-12-01付）

小・中学校、特別支援学校の教諭など７０人が参加

　【旭川発】上川教育局は十一月二十五日、上川合同庁舎で学力向上推進研修会を開いた。旭川市内の小・中学校、特別支援学校の教諭など約七十人が参加。全国学力・学習状況調査の分析・活用等に関する研修を通して、管内の児童生徒の学力向上に向け、同結果を活用した組織的な検証改善サイクルの在り方について考えた。

　はじめに、道教委学校教育局義務教育課学力向上推進グループの成田仁指導主事が、本年度の全国学力・学習状況調査における本道の結果および課題について説明。「算数・数学では、授業で身に付けた力を日常生活に生かして考える視点が求められる。そうしたことを意識してほしい」などと助言した。

　各学校の調査結果の活用に向けては、「児童生徒のつまずきを詳細に分析するとともに、調査問題が求めている資質・能力を分析し、授業改善に生かしてほしい」と求めた。

　また、社会に開かれた教育課程にふれ、「これからは子どもたちにどのような資質・能力が身に付いているか、地域や保護者に説明することが求められる。調査結果はその根拠となるものなので、授業改善に有効に活用することが必要」と述べた。

　引き続き、成田指導主事が二十九年度に向けた取組について講義。授業中に目標やめあてが示されていたか、終末に振り返りが行われていたかどうかが、児童生徒質問紙調査と学校質問紙調査において、子どもと先生の間に意識のズレがみられたことを指摘した。

　参考となる授業実践を映像で紹介し、ポイントを解説。導入で目標や見通しを示し、終末で振り返ることの大切さを説いた。

　このあと、各管内における課題解決に向けた取組について説明した。

　午後からは、各学校における授業改善の方向性、自校の検証改善サイクルの充実について参加者同士で意見交換した。

　なお、二十八日に同会場、二十九日に富良野市富良野図書館、三十日に名寄市内の名寄駅前交流プラザ「よろーな」で同様の研修会を開催した。

(道・道教委 2016-12-01付)