28年度政策評価の結果―道教委所管 放課後対策促進を要請 5施策「順調」、5施策「課題」
(道・道教委 2016-11-30付)

28年度政策評価の結果

 道・道教委は、二十八日の道議会文教委員会で、二十八年度政策評価の結果を報告した。道教委所管分では、「心身の健やかな成長を促す教育の推進」など五施策が「概ね順調に展開」、「確かな学力を育む教育の推進」など五施策が「課題等はあるが引き続き推進」と評価された。学力関連施策に対しては、遅れがみられる「放課後対策」の促進に向け、「放課後子供教室」等の活動拠点の整備など、実効性の高い取組となるよう検討することが求められた。

 政策評価制度は、道政策評価条例に基づき、PDCAサイクルに基づく行財政運営基本システムのもとで評価を行い、その結果を予算の編成・執行、組織・機構の整備、道総合計画の推進管理などに反映させるとともに、政策決定や事業執行にかかわる情報を広く道民に提供するもの。

 二十八年度政策評価のうち、道政全般を網羅する基本評価では、道総合計画の政策体系に沿って、重点戦略計画などに関連する施策と一体的に推進を図るとともに、限られた行財政資源を最大限に活用し施策目標を実現するため、目標・指標などの具体の根拠に基づき、道全体で百六施策(二千六百八十五事務事業)について点検・検証し、今後の施策展開の方向性などを整理した。

 このうち、道教委所管分では、十施策(二百八十四事務事業)について点検・検証。

 施策の達成目標の進ちょく状況などについて点検・評価する一次評価では、十施策のうち、「心身の健やかな成長を促す教育の推進」「幼児教育・子育て支援の充実」「キャリア教育の推進」「生涯学習の推進」「国際理解教育の充実」の五施策が「概ね順調に展開」。

 また、「安全・安心な教育環境づくり」「確かな学力を育む教育の推進」「特別支援教育の推進」「豊かな人間性と社会性を育む教育の推進」「教育分野における文化・芸術活動の振興」の五施策が「課題等はあるが引き続き推進」との評価となった。

 一次評価の結果について、重点的な点検・評価を行い、目標の達成に向けて検討が必要な施策に意見を付けて、今後の方向性などを個別に整理する二次評価では、六施策が該当。

 五施策が目標達成に向けてさらなる取組が必要な施策、二施策が関連する施策間・部局間で一層の相互連携が必要な施策とされた。そのうち、一施策がその両方に該当した。

 両方に該当した施策は「確かな学力を育む教育の推進」。「目標達成に遅れがみられる〝放課後対策〟の促進に向け、関係部局や市町村と連携し、地域の実情に応じた〝放課後子供教室〟などの活動拠点の整備など、より実効性の高い取組となるよう検討する」「総合計画における〝北海道の未来を拓く人材の育成〟を進める観点から、知事部局と教育庁の連携によって、より効果的な取組を検討する」ことが求められた。

 事務事業評価では、「子どもの人間関係づくり推進費」「学校安全推進事業費」「生涯学習ネットワークカレッジおよび視聴覚センター事業費」の三事務事業で必要な見直し等の検討を進めることとし、二百七十六事務事業が継続(現状維持二百一、拡充十二、縮小六十二、統合一)、五事務事業が廃止等と評価された。

 知事部局の学事課所管分では、一施策(三十一事務事業)について点検・検証し、「概ね順調に展開」と評価。三十一事務事業は、すべて継続(現状維持二十六、拡充一、縮小四)とされた。

 政策局所管分では、「いじめ調査委員会の運営に関する事務」の一施策(一事務事業)について点検・検証し、「課題等はあるが引き続き推進」と評価。目標達成に遅れがみられる施策とされた。事務事業は見直しを検討することとした。

(道・道教委 2016-11-30付)

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