４定道議会一般質問（２８年１２月６日）　情操教育充実へ花育推進　知事、教育長などが答弁

（道議会 2016-12-08付）

　六日の四定道議会一般質問では、本道産の花卉（かき）を活用した花育について、質疑が行われた。高橋はるみ知事、土屋俊亮農政部長、柴田達夫教育長が答弁に立ち、連携して花育の一層の充実に取り組む姿勢を示した。

　高橋知事は「本道産の花卉は、文化や教育と深く結び付き、心豊かな道民生活にも大きく貢献するもの」と評価。また、「東京オリンピック・パラリンピックなどを見据え、道内の花卉産業の一層の振興や花卉文化にかかる道民意識のさらなる高揚を図っていくためには、これまで以上に庁内横断的な対応や事業者との連携を深めていくことが必要」との認識を示した。

　その上で、「道花卉振興協議会に、教育や文化などの関係者を加えて体制を強化するとともに、現状や課題などについて、認識の幅広い共有を図りながら、生産はもとより、花育など本道における花卉の振興に向けた取組を一層推進していく」と述べた。

　土屋農政部長は「本年三月に策定した道花卉振興計画において、花や緑に親しみ、育てる機会を通じて、優しさや美しさを感じる気持ちを育む花育の推進を位置付け、国の事業を活用しながら、花卉生産者や生花店と連携し、小学生と保護者を対象に、道産花卉を活用したフラワーアレンジメント教室や、小学校における寄せ植え教室などを道内各地で進めている」と説明。

　今後は、「道教委と連携し、市町村や学校に対して、花育の優良事例やマニュアルについて情報提供を行うなど、幅広い花育の取組を推進していく」と述べた。

　柴田教育長は「本道の子どもたちが、道産の花や緑に親しみ、育てる機会を充実させることは、命を大切にする心や美しいものに感動する心、心豊かな生活を実現しようとする態度などを育む上で意義ある取組」との認識を示した。

　その上で、「子どもたちが道産花卉に親しむ機会を充実させるため、学校における花育の取組状況を把握し、市町村教委や学校に対し、効果的な事例について指導助言するとともに、知事部局と連携し、花卉生産団体が実施する花育教室の情報を提供するなど、花卉を活用した教育の一層の充実に取り組んでいく」と答弁した。

　千葉英守議員（自民党・道民会議）の質問に答えた。

(道議会 2016-12-08付)