日高局が学力向上推進研修会　検証改善サイクル充実を　全国学力調査結果踏まえ講義

（道・道教委 2016-12-22付）

正答率の低い問題について、「なぜできないのか」「どうしたらできるようになるのか」を小グループで協議

　【浦河発】日高教育局は十一月上旬、日高合同庁舎講堂で二十八年度学力向上推進研修会を開催した。日高教育局の赤間幸人局長と道教委学校教育局義務教育課の川野靖幸主査が、全国学力・学習状況調査の結果や課題、中央教育審議会の次期学習指導要領改訂に向けた「審議のまとめ」を踏まえた今後の取組などについて講義。各学校における指導力の向上へ研鑚を積んだ。

　全国学力・学習状況調査の結果を有効活用しながら、組織的な検証改善サイクルの充実を促進し、児童生徒の学力向上を図ることが目的。管内小・中学校教職員約二十人が参加した。

　川野主査は「二十八年度全国学力・学習状況調査の本道の結果および課題について」と題して講義するとともに、調査結果を踏まえ、正答率の低かった問題について、参加者同士で「なぜできないのか」「どうしたらできるようになるのか」を小グループで協議させた。

　このあと、赤間局長が「次期学習指導要領改訂を視野に入れた学校の取組」と題し、①十九・二十世紀型の学校から二十一世紀型の学校へ②中教審教育課程部会「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめ」から③今後の取組に向けて―の三点を柱に、育成するべき資質・能力についての基本的な考え方などを解説した。また、アクティブ・ラーニングの視点から、検証改善サイクルの改善・充実について説明した。

　参加者は、講話や協議を通して情報共有を図りながら、各学校の授業改善に向けて研鑚を積んだ。

(道・道教委 2016-12-22付)