上川局が女性ミドルリーダー研修 学校を引っ張る中堅に 組織マネジメントなど学ぶ(道・道教委 2016-12-20付)
ミドルリーダーとしての資質・能力の向上に努めた
【旭川発】上川教育局は十五日、上川合同庁舎で女性教員を対象としたミドルリーダー養成研修を行った。管内の小・中学校、高校、特別支援学校から十五人が参加。組織マネジメントなどの研修を通し、ミドルリーダーとしての資質・能力の向上に努めた。
この取組では、ミドルリーダーの役割について共通理解を図り、組織マネジメントの在り方などを研修。学校運営に主体的にかかわり、同僚教員と協働して教育活動を改善・充実できる資質・能力の向上を図ることを目的としている。
オリエンテーションのあと、道教育大学教職大学院の水口正博特任教授が「ミドルリーダーに求められる学校の組織マネジメント」と題して講演。国の進める女性活躍社会に向けた施策などについて解説した。
ミドルリーダーの役割にふれ、「子どもたちの学力を下支えしているのは気持ちのそろった教職員集団。学校のチーム力発揮は、ミドルリーダーの働きにかかっている」と説明した。
加えて、チーム力の発揮が不登校や子どもの貧困などの今日的な課題の解決につながることを説いた。
さらに、「学校の活性化に向け、ミドルリーダーが若手とベテランをつなぎ、協働的な職場風土をつくることが大切」と強調。学校の強みと弱みなどを明確にするSWOT分析などをもとに、学校に求められているミッションを遂行するよう呼びかけた。
また、学校課題の解決のため、「リスクをかける勇気、反省すること、有能感がミドルリーダーに必要」と主張した。「勇気をもって踏み出すと周りも変わる。自分が学校を変える、運営している一部だという自覚をもって職務に励んでほしい」と求めた。
このあと、義務教育指導班の小山彰指導主事が「保護者への対応」、東神楽町立志比内小学校の内村めぐみ校長が「ワークライフバランス(仕事と私生活の好循環)~女性教員活躍推進に向けて」をテーマに講義した。
(道・道教委 2016-12-20付)
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