空知局が学力向上推進研修会開く 成果と課題の共有図るなど全国調査結果の活用促す(道・道教委 2016-12-19付)
管内小・中学校、特別支援学校の教諭ら110人が出席した
【岩見沢発】空知教育局は六日、空知合同庁舎で二十八年度学力向上推進研修会を開催した。全国学力・学習状況調査の分析結果をもとに成果と課題を共有し、児童生徒の学力向上に向けた授業の在り方を探った。
全国学力・学習状況調査の分析・活用等に関する研修を行い、調査結果を活用した組織的な検証改善サイクルの充実を促進し、児童生徒の学力向上に資するもの。管内小・中学校、特別支援学校の教諭ら約百十人が参加した。
開会式のあと、道教委学校教育局義務教育課学力向上推進グループの川野靖幸主査が二十八年度全国学力・学習状況調査結果および課題に関して講義。多読、テキストの多様化による読解力向上、文字表現による思考の整理、児童生徒の実感を伴う知識・技能の定着などの方向性を示した。
続いて、「目標を示す活動と学習内容を振り返る活動の充実に向けた授業改善」「家庭と連携した学習習慣、生活習慣の改善に向けた取組の充実」に関して自校の状況を確認。グループごとに自校の状況と成果に関して交流した。
午後からは、児童生徒および学校質問紙調査結果を踏まえた授業改善の方向性を協議。実践発表では、妹背牛町立妹背牛小学校の湯浅光恵教諭が、同校で実践している国語科「読むこと」領域における授業実践を説明。発達段階に応じた書く活動の系統化、要約や引用など指導の工夫、書く活動の場の設定の取組を伝えた。
最後に、針ヶ谷一義教育支援課長が総括。調査結果を踏まえた検証改善サイクルの内容面を充実させ、組織的・効率的に実施していく必要性を挙げ、「成果と課題を全校で共有し、必要であればすぐにでもその反省を教育課程の改善に結び付けてほしい」と要請した。
また、子どもの学習意欲を高める授業づくり、子どもの授業評価の確認など基礎学力向上に向けた授業改善、役割の「見える化」、取組の「スケジュール化」など戦略的な学力向上の取組を十二月から行うこと、校内研修に関しては学校の実態に応じて確実に取り組んでいくことを求めた。
(道・道教委 2016-12-19付)
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