本道中学校の運動部活動―スポーツ庁 休養日「週1日」66% 活動時間は全国を上回る(道・道教委 2016-12-19付)
本道中学校の運動部活動で、一週間の活動時間は、男子が全国公立学校よりも四十九・二四分多い一千一・五三分、女子が二十七・六四分多い九百九十四・六八分。道内関係機関・団体で申し合わせている休養日の設定について、「週に一日」設定している学校は一〇・四ポイント高い六六・〇%。このような状況が、スポーツ庁公表の「二十八年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」結果から判明した。本年度新たに、調査項目に加えたもの。部活動顧問の配置は、「全員が当たることを原則としている」学校が七六・六%などの調査結果も明らかになった。
本年度全国調査では、生徒質問紙調査・学校質問紙調査に、部活動に関する設問を新項目として加え調査しており、その概要を取りまとめた。
生徒質問紙調査結果によると、運動部活動に所属している生徒は、男子が全国の公立学校と比較して八・八ポイント低い六九・七%、女子が九・八ポイント低い四八・五%。
運動部に所属している場合、部活動が占める時間は、男子が、平日で四十七・八分多い六百二十七・〇一分、土日で一・四四分多い三百七十四・五二分、一週間で四十九・二四分多い一千一・五三分。
女子が、平日で三十三・〇六分多い六百十六・一五分、土日で五・四二分少ない三百七十八・五三分、一週間で二十七・六四分多い九百九十四・六八分だった。
本道においては、道教委と道都市教委連・道町村教委連、道中学校長会・道高校長協会、道中体連・道高体連、道P連・道高P連、道体育協会が、「部活動指導の見直しにかかる申し合わせ」を行い、申し合わせ事項の一つに、「週一日程度は休養日を設ける」ことを盛り込んでいる。
全国調査でも、部活動における休養日の設定状況を設問に加えている。
学校質問紙調査結果によると、学校のきまりとして、部活動における休養日を「週に一日」設定している学校が六六・〇%で最も多く、全国よりも一〇・四ポイント高い。また、「週に二日」が八・六ポイント低い五・四%、「週に三日以上」が〇・六ポイント低い一・四%。
その一方、休養日を「設けていない」が全国と同率の二二・〇%。また、「その他」が一・二ポイント低い五・二%だった。
休養日を設定している学校のうち、土日の休養日の設定状況は、「月に一回」が〇・一ポイント低い一五・八%、「月に二回」が六・九ポイント低い七・九%、「月に三回」が五・一ポイント低い二・四%、「月に四回以上」が一〇・二ポイント低い二五・四%。それらに対し、「設けていない」が二二・三ポイント高い四八・五%で、最も多かった。
運動部活動における外部人材の活用状況は、「一人」が〇・一ポイント高い一七・六%、「二人」が二・五ポイント低い一三・六%、「三人」が三・八ポイント低い九・二%、「四人」が三・六ポイント低い四・四%、「五人以上」が三・三ポイント低い一七・二%。一方、一三・一ポイント高い三八・〇%が外部人材を活用していなかった。
部活動への顧問の配置は、「全員が当たることを原則としている」との学校が一一・八ポイント低い七六・六%、「希望する教員が当たることを原則としている」が七・六ポイント高い一二・七%、「その他」が四・二ポイント高い一〇・八%だった。
(道・道教委 2016-12-19付)
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