ＡＬ実践研究道北圏域研究大会　伝わりやすい文章を　旭川東高１年現代文

（道・道教委 2016-12-22付）

問題解決型の文章の書き方について、グループで話し合い、考えを深めた

　道北圏域ＳＣＲＵＭ研究大会（十五日、旭川東高）では、旭川東高校で国語や数学など六授業が行われた。うち、一年四組国語総合（現代文分野）「効果的な伝え方について考えよう②」（柴田朝幸教諭、生徒数四一人）は、問題解決型の文章の書き方についてグループで話し合い、考えを深める授業を行った。

　全四時間の単元では、新聞記事の書き方を参考に、問題解決型の文章の書き方を学習。論理の構成や展開を工夫し、論拠に基づいて自分の考えを文章にまとめることなどをねらった。

　二時間目に当たる本時では、問題解決型の文章の書き方についてグループで話し合うことで理解を深めることを目標に設定。より伝わりやすい問題解決型の文章を書く能力を評価の観点とした。

　導入で、記事の概要や提起している課題、解決案とその効果などについて前時にまとめたワークシートをもとに、柴田教諭は読み手に効果的に伝わる問題解決型の文章の書き方をグループで話し合うよう促した。また、三段落構成の文章として、各段落に書くべき要素を盛り込むよう伝え、「積極的に話し合い試行錯誤して」と呼びかけた。

　生徒は四人一組で、ホワイトボードを使って議論。「第一段落を問題提起、第二段落を解決案の提示、第三段落を成果と課題のまとめとしてみては」などと意見を出し合っていた。

　その間、柴田教諭は活発に意見を交わす生徒を見守り、ときにはアドバイス。途中、各グループのうち、一人が教室内を歩いて、ほかのグループの様子を見て回り、自分たちのグループの考えの参考とするよう促した。

　生徒は話し合いによって考えた問題解決型の文章を構造図としてまとめ、ワークシートに記入。おわりに、柴田教諭は次回の授業で文章構造図をもとに、四百字の文章にまとめることを伝えた。

(道・道教委 2016-12-22付)