28年度第5回道教育推進会議 キャリア教育などで議論 新教育長計の策定に向けて(道・道教委 2016-12-26付)
事務局作成の骨子案に基づいて審議
二十八年度第五回道教育推進会議が十九日、札幌市内の道第二水産ビルで開かれた。新しい道教育長期総合計画の策定について、事務局作成の骨子案に基づき、審議。出席した委員からは、「キャリア教育について、ライフデザイン、キャリアデザインをどのように描くのかが大事。単なる職業教育ではないということを、もっと入れ込んでほしい」などの意見が出された。
道教委の附属機関である道教育推進会議(小内透会長)は、本年度第一回会議で柴田達夫教育長から諮問を受け、三十年度からの新しい道教育長期総合計画の策定に向けて審議を続けている。
第五回会議では、事務局が作成した計画の骨子案をもとに審議を行った。
冒頭、村上明寛総務政策局長があいさつ。「新しい教育計画の策定に当たっては、国の動向等も見極めながら、本道の教育施策の方向性などについて、様々な検討が必要」との考えを示し、活発な審議を求めた。
このあと、事務局から、計画の骨子案の説明を受け、審議に入った。
骨子案では、本道教育の現状と認識に基づき、北海道教育の基本理念に「自立」「共生」、重点に「未来を創る力」「人口減少下の教育環境づくり」を掲げている。
その上で、①社会で活きる力②豊かな人間性③健やかな体④学びを支える家庭・地域⑤これからの学校づくり⑥学びを活かす地域社会―の六つの目標を設定。各目標のもとに、それぞれ施策項目を挙げている。
この日は、これらのうち、本道教育の現状と認識、北海道教育の基本理念と重点、目標①②の施策項目について検討した。
委員からは、骨子案の記載について、「本道の教育について、全体的にネガティブ・ワードが多いという印象。良いところを伸ばすという意味で、もっと肯定的な部分を取り上げる必要がある」「〝全国平均以下〟などと否定的表現が多い。表現の仕方があるのでは」などの意見が出た。
施策項目については、「北方領土問題を取り上げる必要があるが、いろいろな考え方があるので、配慮が必要」「キャリア教育について、職業選択教育ととらえられがちだが、ライフデザイン、キャリアデザインをどのように描くのかが大事。単なる職業教育ではないということを、もっと入れ込んでほしい」などの声があった。
このほか、「本道の子どもたちは自尊意識が低い。それは、大人たちが子どもを褒めないから。子どもたちが頑張っているところを取り上げ、褒めてほしい」「新しい計画を、どのように保護者に伝えるのか、早めに考えていく必要がある」などの意見も出された。
(道・道教委 2016-12-26付)
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