オホーツク局が学力向上推進研修会 学力等調査結果の活用法学ぶ 小・中の教諭ら80人参加(道・道教委 2016-12-27付)
講義などを通し、教育指導の充実に関して理解を深めた
【網走発】オホーツク教育局は二十一日、オホーツク合同庁舎で二十八年度学力向上推進研修会を開催した。網走市や北見市を中心に小・中学校教諭ら約八十人が参加。二十八年度全国学力・学習状況調査の分析結果の活用方法などを学んだ。
同研修会は道教委が作成した分析ツールなどを活用して、自校の調査結果を可視化して課題を明確にすることを目的としている。
また、同研修の内容をもとに自校での校内研修を行うことで、課題を全教職員で共有し、教育指導の充実や学習状況の改善を図ることもねらいとしている。
オホーツク局では十二月上旬にも、紋別市や湧別町などの地区を対象に、湧別町内の文化センターさざ波で同研修会を実施している。
はじめに、義務教育指導班の松浦隆史指導主事が「二十八年度全国学力・学習状況調査の本道の結果および課題について」と題して講義。本道と全国の平均正答率の結果を示した上で、領域別調査結果について説明した。
このうち、小学校国語Aでは「書くこと」の区分において、全国平均正答率から三・一ポイントの開きがあることを指摘。平仮名をローマ字に書き換える問題に関しては、「定期的に表記の確認を行うことで、定着化を図ることが大切」と呼びかけた。
続いて、坂見明信指導主事が「二十九年度に向けた取組について」と題して、次年度の授業改善の要点を説明。「質問紙調査」において、課題提示や授業終盤のまとめの項目で、教諭と児童生徒の認識に差があることを指摘した。
その上で、次年度の授業改善の要点として、「授業内で本時の課題を分かりやすく提示」「課題に対するまとめを行い、学習内容の定着を確認」することなどを挙げた。
このあと、「各学校における授業改善の方向性」などについて協議を実施した。
また、冨田直樹主査が全国学力・学習状況調査を活用した「検証改善サイクルの改善・充実」について説明。参加者は教育指導の充実や児童生徒の学習状況の改善に関して理解を深めた。
(道・道教委 2016-12-27付)
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