道教育推進会議高校専門部会が初会合 高校づくり3視点を審議 新しい指針の作成に向けて(道・道教委 2016-12-26付)
29年度末までに全8回開催する
道教育推進会議高校専門部会の初会合が二十一日、道庁別館で開かれた。道教委が作成作業を進める高校教育に関する新しい指針について、有識者の意見を聴取するため、新設されたもの。全八回の専門部会を開き、指針作成の視点として挙げられている「活力と魅力のある高校づくり」「経済社会の発展に寄与する人材を育む高校づくり」「地域とつながる高校づくり」の〝高校づくりの三つの視点〟や、指針案などについて審議する。新しい指針は、二十九年八月に案を作成し、パブリックコメントなどを経て、二十九年度末をめどに教育委員会決定する予定。
道教委は、十八年八月に策定し、各種施策に反映してきた「新たな高校教育に関する指針」について、高校教育を取り巻く状況に大きな変化がみられることから、指針に基づく施策の成果と課題を検討。新たな対応や改善が必要な内容が多いことから、「新しい指針を作成する」と結論付けた。
また、そのための視点として、「活力と魅力のある高校づくり」「経済社会の発展に寄与する人材を育む高校づくり」「地域とつながる高校づくり」を掲げた。
道教委の附属機関である道教育推進会議(小内透会長)は、十月の第四回会議で、新しい指針について集中審議。高校専門部会を新たに設置し、検討を進めていくことを決めた。
高校専門部会は、委員と特別委員十五人で構成。会長に鎌田英暢委員(石狩市教委教育長)、副部会長に篠原岳司特別委員(北海道大学大学院教育学研究院准教授)が就任した。
第一回専門部会では、杉本昭則教育部長があいさつ。「新しい指針の作成に当たっては、有識者の意見をいただく必要があると考え、高校専門部会を設置した。作成に向け、小規模校の在り方をはじめ、総合学科や単位制などの多様なタイプの学校や職業学科の在り方などについて、審議をお願いする」と求めた。
議事に入り、現行の指針やその検証結果、専門部会の審議内容、スケジュールなどについて協議した。
高校専門部会では、指針作成の視点として挙げられた「活力と魅力のある高校づくり」などの〝高校づくりの三つの視点〟について審議を行う。
道教委では、指針作成に当たって、今後の多様なタイプの高校のあるべき姿やそれを踏まえた高校配置の在り方について検討するため、現在、中・高校生や、小・中・高校生の保護者、一般道民を対象に、「高校教育に関する意向調査」を実施している。
調査の分析後、二十九年二月に新しい指針の骨子案、六月に素案、八月に案を作成し、パブリックコメントと道内十九会場での意見を聞く会を通して、道民の意見を聴取。それに基づき、案を修正し、三十年三月をめどに指針を教育委員会決定する予定。
高校専門部会は、今回も含め、二十九年度末までに全八回開催。〝高校づくりの三つの視点〟や指針の骨子案、素案、案について審議を進めていく。
(道・道教委 2016-12-26付)
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