地域と学校の連携推進　第３次生涯学習推進構想案―札幌市教委

（市町村 2016-12-22付）

　札幌市教委は、二十日の教育委員会会議で第三次札幌市生涯学習推進構想案を公表した。二十九年度から十年間の生涯学習推進の方向性を示したもの。「市民の学びとつながりが豊かな未来を築くまちさっぽろ」を目指す姿とし、生涯学習の推進に取り組んでいく。

　十九年に市が第二次生涯学習推進構想を策定して以来、約十年が経過。時代の変化等に対応した生涯学習推進の基本的な考え方と方向性を整理するほか、関連施策を総合的・計画的・体系的に進めていくため、第三次札幌市生涯学習推進基本構想を策定することとしている。

　案では、構想で目指す姿を「市民の学びとつながりが豊かな未来を築くまちさっぽろ」と設定。①学びを生かして未来を創造する人づくり②学びで育むつながりづくり③学びを支える環境づくり―の三つを基本施策として生涯学習の推進に取り組むこととしている。

　施策体系としては、三つの基本施策と七つの施策の方向性、二十二の施策の展開で構成されている。

　施策の展開について、①では、「まちの活力を高める学びの推進」を重点施策とし、市民が学びによって培った能力や成果を生かし、社会の様々な分野で活躍することにつながる学びを推進することとしている。

　②では、重点施策を「地域と学校が連携する取組の推進」と設定。学校と地域が連携して地域の教育力向上を図るサッポロサタデースクールなど学びのコミュニティーの醸成を目指していく。

　③では、「身近な地域で学びを深められる環境の整備」を重点施策とし、図書館を生涯学習の重要拠点に位置付けて事業を展開するなど生涯学習体制の再構築を検討していく。

　今後は来年一月にパブリックコメントを実施。市民の声を反映させ、三月中に策定する予定となっている。

(市町村 2016-12-22付)