小中一貫型ＣＳ基本構想案　来年３月、白老中校区で―白老町教委

（市町村 2016-12-19付）

　【室蘭発】白老町教委は、小中一貫型コミュニティ・スクール（＝ＣＳ）基本構想案をまとめた。小中一貫教育とＣＳの二つの機能を合わせたもので、来年三月から白老中学校区において導入。義務教育九年間における継続した教育活動の充実を図るとともに、学校と地域・家庭が連携し、ふるさとを愛する自立した子どもを育成していく。

　地域社会と校区の学校が一体となった教育を創造し、子ども一人ひとりの自立に向けて、心豊かにたくましく生きる力を育むことがねらい。ことし三月の二十八年度教育行政執行方針の説明においても、安藤尚志教育長が小中一貫型のＣＳ導入に向けた準備を進める考えを明らかにしていた。

　構想案によると、来年三月中に白老小学校、白老中学校の二校を指定し、第一回学校運営協議会を開催する。組織は十五人以内で、実施回数は年三回以上。学校運営協議会委員は、白老小と白老中の委員を兼務し、会議を同時開催とすることで、小中一貫教育の推進を図る。

　白老中学校区は、現行の小学校、中学校の施設、組織のまま小中一貫教育を実施する「施設分離型・小中一貫型学校」とする。二十九年四月に白老小を「中学校併設型小学校」、白老中を「小学校併設型中学校」に指定し、両校において目指す子ども像を共有しながら、小中一貫教育を行う。

　具体的な実践内容では、小・中学校の教員が異校種で授業を行う「乗り入れ授業」、小・中学生が一緒に学習する「ジョイント活動」、九年間を通して郷土の歴史や文化を学び、郷土を愛する心を育む「ふるさと学習」の充実を図る。これらによって連携を一層強め、一貫性を発揮した特色ある教育活動を推進していく。

　町教委では、準備が整い次第、白翔中学校区においても小中一貫型ＣＳを導入する方針だ。

(市町村 2016-12-19付)