小中男女とも体力合計点が改善 全国体力・運動能力調査結果を公表―札幌市教委(市町村 2016-12-21付)
札幌市教委は二十日、二十八年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果を発表した。小学校男子で二項目、小学校女子で一項目が全国平均を上回ったほか、前年度と比べ小・中学校男女ともに体力合計点の平均値が上昇した。
同調査は、児童生徒の体力・運動能力の向上にかかる施策の成果と課題を検証し、その改善を図ることを目的としている。
実技に関する調査として、①握力②上体起こし③長座体前屈④反復横とび⑤二十㍍シャトルラン(中学校は持久走との選択)⑥五十㍍走⑦立ち幅とび⑧ソフトボール投げ(中学校はハンドボール投げ)―を実施。全国平均を五〇・〇としたT得点で表し、前年度と比較した数値を示した。
このほか、質問紙調査も行っている。
結果をみると、小学五年生男子は「握力」「ソフトボール投げ」が全国平均を上回った。「長座体前屈」「反復横とび」「五十㍍走」「立ち幅とび」は、前年度より上昇した。
女子は「握力」が全国平均を上回った。また、「長座体前屈」「反復横とび」「立ち幅とび」の三種目で前年度より上昇した。
質問紙調査では、「体育の時間を除く一週間の総運動時間が六十分未満の児童の割合」について、男子が前年度六・三%から六・二%、女子が前年度一二・一%から一〇・八%に改善した。
中学校二年生男子では、「持久走」「二十㍍シャトルラン」「五十㍍走」が前年度と比べて上昇した。
女子は、「上体起こし」「長座体前屈」「反復横とび」「二十㍍シャトルラン」「立ち幅とび」が前年度より上昇した。
質問紙調査では、「体育の授業は楽しい」について、男子が前年度八八・〇%から八九・一%、女子が前年度八四・三%から八四・七%と上昇した。
(市町村 2016-12-21付)
その他の記事( 市町村)
Pick Up 2016⑥札幌市教委―部活動顧問の負担軽減急務 「特別外部指導者」の活用試行 立ちはだかる人材確保の壁
「中学校に入ったら部活何やるの?」―。保護者や子どもたちにとって、部活動は「あって当たり前」のものとなっている。しかし、少子化に伴う学校の小規模化が教員の多忙感に拍車をかける中、部活動は、...(2016-12-26) 全て読む
協調性・自己肯定感育成へ 不登校対応に体験活動を 文科省「学校を核とした地域力強化プラン」―釧路市教委
【釧路発】釧路市教委は、文部科学省「学校を核とした地域力強化プラン~健全育成のための体験活動推進事業」のもと、不登校児童生徒等を対象とした一泊二日の体験学習を行っている。ことし十月には、子...(2016-12-26) 全て読む
アスベスト対策に1.5億円を計上 函館市4定補正予算
【函館発】函館市の四定補正予算が可決した。うち、アスベスト含有断熱材を使用している市内二十一施設の対策に一億五千二百八十万円を充てる。 教育関係施設をみると、中学校七校に七千五百四十万...(2016-12-22) 全て読む
地域と学校の連携推進 第3次生涯学習推進構想案―札幌市教委
札幌市教委は、二十日の教育委員会会議で第三次札幌市生涯学習推進構想案を公表した。二十九年度から十年間の生涯学習推進の方向性を示したもの。「市民の学びとつながりが豊かな未来を築くまちさっぽろ...(2016-12-22) 全て読む
効果的な協調学習追究 「新しい学び」授業研究会開く―東神楽町教委
【旭川発】東神楽町教委と東神楽町「新しい学び」研究会(古木勉三会長)は六日、町内で第三回授業研究会を開いた。町立東聖小学校(古木勉三校長)と町立東神楽中学校(飯田勝彦校長)で、東京大学大学...(2016-12-21) 全て読む
厚真町教委が全国学力調査結果公表 小中全科目で全国平均超え 家庭学習定着・手厚い指導など
【室蘭発】厚真町教委は、二十八年度全国学力・学習状況調査結果を公表した。平均正答率をみると、小・中学校の全科目で全国・全道平均を上回った。町教委では、今後も町内四校の連携した学力づくり等の...(2016-12-20) 全て読む
Pick Up 2016③上川管内―〝教え〟重視の組織に転換へ 東神楽町「チーム学校」構築 30年度、全小中で本格始動
近年、少子高齢化や情報化が進んだことで社会の様相も急激に変化し、学校現場の業務内容が複雑化している。「日々の業務に手一杯でじっくりと子どもと向き合う時間がない」「部活動の指導で十分な休みが...(2016-12-20) 全て読む
小中一貫型CS基本構想案 来年3月、白老中校区で―白老町教委
【室蘭発】白老町教委は、小中一貫型コミュニティ・スクール(=CS)基本構想案をまとめた。小中一貫教育とCSの二つの機能を合わせたもので、来年三月から白老中学校区において導入。義務教育九年間...(2016-12-19) 全て読む
Pick Up 2016②札幌市教委―普及啓発・制度理解が鍵に 事務職員の事務「共同実施」試行控え 来年4月から50~60人が参加
学校事務職員―。学校における「ヒト・カネ・モノ・情報」にかかわる事務全般を取り扱い、学校の円滑な経営を縁の下で支えている。学校にとってなくてはならない存在だが、小・中学校では一校に一人の配...(2016-12-19) 全て読む
東川町学社連携推進協議会 食農教育で農水大臣賞 豊かなむらづくり全国表彰
【旭川発】東川町学社連携推進協議会(青木哲也会長)は、農林水産省の第五十五回豊かなむらづくり全国表彰部門において、農林水産大臣賞を受賞した。体験農園を活用した「田んぼの学校」などの食農教育...(2016-12-16) 全て読む