子に生き抜く行動力を　札幌国際理解教育研究会が研究大会

（関係団体 2016-12-26付）

研究討議では活発に意見交換

　札幌国際理解教育研究会（五十嵐直幸会長）は十六日、札幌市立西宮の沢小学校で第三十二回研究大会を開催した。授業を公開したほか、研究討議を実施。国際理解教育の充実に向け、研鑚を積んだ。

　同会では研究主題を「グローバル社会を生き抜く行動力を身に付けた児童生徒の育成」と設定。研究の視点として、「行動化を生み出す対話場面を設定した教材化」「行動化を生み出す対話の価値を高める教師のかかわり」―の二点を据えて研究を進めてきた。

　授業公開のあとの全体会で五十嵐会長があいさつ。会場校の協力に感謝の気持ちを述べるとともに、「授業について意見をいただきながら、より良いものをつくりたい」と話した。また、会場校の若松広美校長が「国際理解教育を学ぶ貴重な機会をいただいた」とあいさつした。

　続いて、二ツ山徹研究部長が基調提案。目指す国際理解教育の在り方として研究主題を提示したほか、目指す子どもの姿を、「グローバル社会を生き抜くために主体的に行動する児童生徒」と紹介した。

　また、目指す授業の姿として、「仲間とのつながりを実感し、対話を通して、未来を切り拓く行動力を育成する授業」を提示し、外国語活動で培ってきた力を生かすなど、各学年の取組も紹介した。

　このあと、研究討議を実施。公開した三つの授業について意見を交換した。

(関係団体 2016-12-26付)