自家用車の公用使用で札幌市教委　アルコール呼気検査導入　来年１月１日から施行

（市町村 2016-12-28付）

　札幌市教委は来年一月一日から、市立学校の教職員を対象に、自家用車を公用で使用する際の呼気アルコール検査を導入する。運転前に校長または校長が指名する職員の立会いのもと、アルコール検知器で検査。結果の数値などを「自家用車の公用使用承認および行程確認簿」に記録する。

　ことし六月に市立小学校教頭が酒気帯び運転で逮捕された事案を受け、市教委では、市長および教育長名で飲酒運転根絶に向けた通知文書を発出した。

　七月、市長部局が全庁的にアルコール検査の導入状況にかかる調査を実施したところ、職員が公用で車両を運転する大多数の部署においてアルコール検査が導入済となっていた。

　市教委が定める「市立学校職員の自家用車の公用使用に関する要綱」では、呼気アルコール検査を定めていなかった。このため、市教委では、要綱の一部を改正し、呼気検査導入に関する条項を整理。教育行政に対する信頼回復に努めることとした。

　検査方法をみると、週休日、祝日、早朝勤務等で立会いできない場合を除き、運転前に校長または校長が指名する職員の立会いのもと、アルコール検知器で確認する。結果の数値・立会人の氏名を「自家用車の公用使用承認および行程確認簿」に記録するよう別紙で定めた。

　呼気検査は、来年一月一日から導入する。

(市町村 2016-12-28付)