冬札幌市スポーツ局　季スポーツ塾開設へ　競技人口拡大、トップ選手育成　小中高生対象に２コース設置

（市町村 2017-01-10付）

　札幌市スポーツ局は二十九年度、ウインタースポーツ塾を開設する。小学生に幅広く競技を体験してもらうエントリーコースとともに、競技団体などの推薦を受けた小中高生を対象としたエキスパートコースを設定。各競技団体のインストラクターや五輪出場経験のある指導者を配置し、競技人口の拡大やトップアスリートの育成を図る。

　局が十八年度から行っているウインタースポーツ実施に関する抽出調査の結果をみると、市民の実施率はおよそ一割程度で推移。現在、平成三十八年の冬季五輪招致に向けた取組を進める中で、市全体の機運を高めていくためにも、将来を担う子どもたちを対象としたウインタースポーツ塾を開設することで、競技人口の拡大を図ることを目指した。

　計画では、小学生を対象により多くの競技を知ってもらうエントリーコースと、札幌からトップアスリート輩出を目指すエキスパートコースを開設する。

　エントリーコースは、小学一～六年生各学年四十人の計二百四十人を公募で選出。スキージャンプ、アイススケート、リュージュ、クロスカントリー、カーリング、スノーボードの六つの競技を各競技団体のインストラクターの指導のもと、一回ずつ体験してもらい、ウインタースポーツに取り組むきっかけをつくる。

　ことし九月にも各学校を通して公募を開始、十月末に参加者を決定する予定。

　エキスパートコースは、フィギュアスケートなどオリンピック種目につながるアイススケート、クロスカントリー、スノーボードの三競技で開設。少年団などの推薦で選ばれた各競技十人、計三十人の小中高生を対象に、五輪出場経験のある選手などの専門家を指導者に据え、若年段階からの技術力向上を図る。

　実施期間は、いずれも冬期休業中を計画。二十九年度予算要求として一千七百二十四万円を盛り込んでいる。

　局では、三十年度以降、参加人数の増加などを検討。さらなる競技人口の拡大を目指す。

(市町村 2017-01-10付)