中学国語A、全国と近似値 士別市教委が28年度学力等調査結果公表(市町村 2017-01-13付)
【旭川発】士別市教委は、二十八年度全国学力・学習状況調査における市の結果を公表した。教科の平均正答率について、本年度は数値で発表。小学校、中学校ともに全道・全国平均を下回った。中学校国語Aは全道・全国に及ばないものの、近い数値を示した。
調査では、市内の小学校八校の六年生百四十一人、中学校五校の三年生百六十五人が参加した。
小学校において、各教科の領域別でみると、国語Aは、「読むこと」で、全道・全国とほとんど差がみられなかったが、ほかの領域で下回った。「漢字を読む」「公園案内図とパンフレットにある表とを関係付けて読み、希望に合うものを選択する」の問題は高い正答率を示した。
国語Bは、「書くこと」が全道・全国を下回り、「話すこと・聞くこと」「読むこと」が全道・全国を割った。
算数Aは「数量関係」で全道をやや上回り全国と同等だった。「図形」「数と計算」「量と測定」で全道・全国より下回った。算数Bでは、「量と測定」「図形」で全道・全国をやや下回り、「数と計算」「数量関係」で落ち込んだ。
中学校における各教科の領域別について、国語Aは「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」で、全道・全国とほぼ同じ数値となり、「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」で全道・全国をやや下回った。
国語Bでは、「書くこと」が全道とほぼ同じで全国をやや下回った。「宇宙エレベーターについて疑問に思ったことと、それを調べるために必要な本の探し方を書く」の問題は、全道・全国よりもやや高い数値となった。
数学Aでは、「資料の活用」で全道・全国を上回った。「読んだ本の冊数と人数の関係をまとめた表から、読んだ本の冊数の最頻値を求める」「ある郵便物の重さについて、デジタルはかりで表示された値をもとに、真の値の範囲を選ぶ」の問題で、全道・全国より正答率が高かった。
数学Bにおいては、「一試合の時間を十六分とするとき、一回の休憩の時間を求める」の問題の正答率が、全道・全国よりも高かった。
士別市教委では、「基礎的な知識・理解や技能的な学習内容の定着、それらを活用し課題を解決する力の育成が課題」と分析。学習状況について、「家庭学習や読書活動の時間が昨年と比較して低く、全道・全国と比べても低い。家庭との理解・連携を深めた取組を強化するなどして生活習慣の改善を図ることが重要」と見解を示している。
学力向上に向けた今後の方策として、学期末などにおける解き直し問題や導入でのサポート問題を取り入れる。また、家庭学習の課題が子どもの理解促進につながっているか、授業との関連や評価の在り方などとともに検証。さらに、少年団、部活動の休日や活動時間について、休日は週一日から二日程度に拡大、活動時間は一日二時間程度に縮減する方向で検討を進める。
(市町村 2017-01-13付)
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