市立小中再編で函館市教委　４月１日付で戸倉中・亀尾中を統合　望ましい学級規模確保へ

（市町村 2017-01-17付）

　【函館発】函館市教委は、四月一日付で市立戸倉中学校と市立亀尾中学校の統合を決めた。すでに、戸倉中・亀尾中統合準備委員会を設置。今後は、教育課程や学校運営、交流事業などについて協議を進め、円滑な統合に向けて準備を進めていく。

　市教委では二十四年三月、市立小・中学校再編計画を策定した。しかし、策定後四年が経過し、児童生徒数の減少が著しく、今後も引き続き減少傾向が見込まれるとして、望ましい学校規模の確保に向けて早急な再編が必要と判断した。

　戸倉中と亀尾中の統合にかかわっては、二十八年五月一日現在、亀尾中の全校生徒が十三人で、一年生と二年生が複式学級編制となっている状況にある。このため、保護者や地域住民の意向を踏まえ、早急な対応が必要と判断。二十八年十二月の教育委員会会議において、四月一日付で統合することを決めた。

　統合に向けた準備委員会は、両校の校長や教頭、学校評議員など二十二人で構成。総務部会、教務部会、生徒指導部会の計三部会とPTAとで、今後の取組について協議している。

　統合に当たっては、「スクールバスの運行」「両校の交流活動等を通じ、生徒や保護者の不安を解消することに努める」「統合校における多様な学習展開を可能とする教育環境の形成に努める」ことなどに留意する。

　市教委の柴田成学校再編・計画担当課長は「生徒たちにとってより良い学習環境を提供できるよう、協議を重ねていきたい」と述べるとともに、「今後も小・中学校で統合が必要な学校に対しては迅速に対応していきたい」と話している。

(市町村 2017-01-17付)