市立高校の教育活動支援　コンシェルジュ配置へ　特色ある学校づくりで２９年度早期に―札幌市教委

（市町村 2017-01-17付）

　札幌市教委は、二十九年度早期にも市立高校の広報活動や人材活用のコーディネートなど、学校の教育活動を支援するコンシェルジュを二人配置する。教職員の負担を軽減するほか、地域との相互連携を進めるなど市立高校の教育内容の充実・発展を図る。

　市教委は十五年三月、市立高校教育改革推進計画を策定。各校の特色づくりを進め、生徒たちの多様な選択肢確保へ、全日制普通科単位制の導入や中高一貫教育校の導入などといった十年間のビジョンのほか、進路探究学習の導入や国際教育の充実など、共通の取組について市立高校の基本的な方向性を示した。

　一方で、同計画の策定から十年以上が経過し、グローバル化への対応など、今日的な課題が顕在化。本年度、今後の市立高校の在り方や教育内容を示す市立高校教育改革方針の策定作業を進めている。

　方針案をみると、単位互換システムやプレゼンテーション大会などを盛り込むなど、市立高校において生徒が生涯をたくましく生きていく力を育成するための教育内容の充実・発展を図ることとしている。

　これらを円滑に実施するためには、新たな業務が生じてくることが予想され、市教委では教職員の負担軽減を図るため、市立高校コンシェルジュの配置を検討。二十九年度の早い時期に職員を二人配置し、学校外の人材活用のコーディネートなど、各校の要望に沿って教育活動を支援する。

　また、今後、地域や企業などと連携・協働した教育活動を推進するのに当たって、市立高校の取組を十分に理解してもらう必要があることから、各校の情報を集積し、広報誌やパンフレットなど紙媒体による広報周知のほか、ホームページやＳＮＳなどウェブ上での情報発信を行う。

(市町村 2017-01-17付)