岩見沢市教委の土曜学習会Ｓスタディ　受講者９割以上が満足　アンケート結果まとめ

（市町村 2017-01-20付）

　【岩見沢発】岩見沢市教委は、市内中学生を対象とする土曜学習会「Ｓスタディ」受講者のアンケート結果をまとめた。講師の説明、演習問題の内容、板書の見やすさなどほぼすべての項目において、九割を超える受講者が「とても分かりやすい」「適切だった」と回答。 学年が上がるごとに授業の満足度が高くなる傾向にあることが分かった。

　土曜学習会「Ｓスタディ」は、市内中学生の基礎学力の向上、学習への悩みや困り感を克服するために本年度から行っている無料学習塾。昨年度、岩見沢市立光陵中学校が北大学力増進会など学習塾を展開する㈱進学会の映像資料を活用した土曜学習を実施。本年度から市独自の事業として、講師による対面形式の授業を開始した。

　科目は英語、数学の二科目で、本年度は八月下旬に開かれた第一回学習会を皮切りに計九回実施。市内生徒の学力を分析し、一・二年生の定期テスト、三年生の受験で必要となる学習内容に合わせ、進学会がテキストを作成した。

　実施時期に関しては、市教委が学校現場とテストの時期に合うよう協議して検討。授業では講師が生徒一人ひとりの理解度を把握しながら効率的に授業を進めた。

　アンケートは、第五回学習会に参加した一～三年生百二十三人から回答を得た。結果をみると、英語講師の説明に関し、一～三年生すべての生徒が「とても分かりやすかった」「分かりやすかった」と肯定的に回答。数学の講師の説明に関しても九九％の生徒が「とても分かりやすかった」「分かりやすかった」と回答した。

　このほか、板書の見やすさ、演習問題の量と内容、講師の声の聞き取りやすさ、学習環境などの項目においても九割を超える生徒が「分かりやすかった」「適切だった」と回答した。

◆８割以上の生徒は来年も参加を希望

　また、来年も参加を希望する一・二年生の割合は八七％、受講後、自宅でテキストの残りの問題に取り組んだ生徒の割合は七一％となり、学年が上がるにつれ肯定的回答の傾向が高くなることが分かった。

　市教委は次年度も取組を継続する方向で、開始時期を一学期中に早めるよう検討している。

(市町村 2017-01-20付)