名寄市教委第3次子どもの読書活動推進計画素案 本と出会い生きる力を 新たに図書館で1日司書体験など(市町村 2017-01-23付)
【旭川発】名寄市教委は、第三次子どもの読書活動推進計画(素案)をまとめた。計画期間は二十九年度からおおむね五年間。「子どもたちが本と出会い 生きる力を育むための読書活動の推進」を目標に設定。新たな施策として小学生を対象とした「一日司書体験」などを盛り込んだ。
市教委では、二十八年度で現行の第二次計画が終了することから、第三次計画の策定を検討。計画の見直しに当たり、市内の児童生徒や施設にアンケート調査を実施した。
結果、約二割の保護者が忙しさを理由に子どもへの読み聞かせが十分でないことや、約八割の子どもが本好きであると回答する一方で、一ヵ月に本を一冊も読まなかった割合が学年に比例して高くなっていることなどが明らかとなった。
課題解決に向け、第三次計画では、「子どもたちが本と出会い 生きる力を育むための読書活動の推進」を目標に据えた。計画期間は二十九年度からおおむね五年間。
基本方針は第二次計画を継承し、①家庭・地域②市立図書館③保育所・幼稚園・認定こども園などの幼児施設④学校―の四つにおける読書活動の推進方針を示している。
①では、図書館が「おすすめ本リスト」の提供を行うほか、子どもや保護者が集う場所での読書活動を推進。また、各関係施設・団体が連携し、読み聞かせ連絡会議を開き、親子で読書を楽しむ環境を整備していく。
②では、子どもが利用しやすい市立図書館の環境整備、図書館機能や蔵書の充実に努める。
図書館行事として、新たに小学生を対象とした「一日司書体験」を行うほか、図書館職員が本を紹介し、読書の楽しさを伝えるブックトークを実施する。
さらに、「こども読書週間」(四月二十七日~五月十日)に「こども図書館まつり」を開催。夏・冬休みの工作教室も新たに行う。
③では、各施設の図書コーナーや読み聞かせの機会を充実。団体貸出や自動車文庫「やまゆり号」の積極的活用を行う。
④では、朝読書を行い児童生徒の読書習慣の確立を図るほか、道立図書館市町村活動支援事業を活用し、学校図書館の図書資料・設備の整備・充実に努める。
また、司書担当教諭と学校司書の連携を深めるとともに、学校図書館担当者会議を開き、関係機関等との協力体制を構築していく。
なお、市教委では素案に対して二月十六日までパブリックコメントを募集している。
(市町村 2017-01-23付)
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