旭川市が第３次食育推進計画素案　健全な食生活実践目指す　新たに食育推進月間設定

（市町村 2017-01-24付）

　【旭川発】旭川市は、第三次食育推進計画（素案）をまとめた。計画期間は二十九～三十三年度の五年間。前計画の基本理念を継続し、市民一人ひとりが「食」の大切さを理解し、健全な食生活を実践することを目指す。新たな取組として、八～九月に、市民が日々の食生活を振り返り、食への意識を高める取組を展開する「あさひかわ食育推進月間」の実施を盛り込んだ。

　第三次計画の策定に当たり、市では、二十七年度に市民を対象に食育アンケート調査を実施。食の大切さを子どもに伝える役割を果たすべき大人の食育への関心や、健全な食生活の実践で課題が残った。

　二十九～三十三年度の五年間を計画期間とした第三次計画では、課題を踏まえ、市民一人ひとりが生きる上での「食」の大切さを理解し、自ら健全な食生活を実践することを重視。

　食育推進の基本的な方向性として、①食の大切さについての理解と実践②安全・安心な食の推進③地産地消を生かした食育の推進④関係者が連携した食育の推進―の四点を設定した。

　①では、特に食生活と健康に対する意識の向上、家庭・地域での食育の推進を重点施策とし、ライフステージに応じた普及啓発、家庭での「共食」の推進や、簡単で実践しやすい料理レシピの作成などに努める。

　学校や保育所等では、食に関する指導や体験活動の充実・推進、保護者への意識啓発、給食担当者への講習会等の開催、旭川産の米や米粉等の活用に取り組む。

　このほか、新たな取組として、八～九月に、市民が日々の食生活を振り返り、食への意識を高める取組を展開する「あさひかわ食育推進月間」の実施を盛り込んだ。

　②では、クリーン農産物の生産拡大や食品管理等の知識の普及を図り、安全な食材の提供と食の安全啓発を行う。

　③では、地場農産物等の活用と情報提供に加え、農業体験活動や食品製造加工施設の見学等を通し、生産者と消費者の交流を図る。

　④では、関係者間の連携強化のほか、家庭では、「市民の食育１０の実践ポイント」をもとに、子どもの望ましい食習慣の確立等に努める。

　なお、同計画は二月十五日までパブリックコメントを募集している。

(市町村 2017-01-24付)