倶知安町教委の小中高英語連携事業 生きた英語を習得しよう 外国人観光客に街頭インタビュー
(市町村 2017-01-26付)

倶知安町イングリッシュキャンプ
道行く外国人に英語で話しかけた

 【倶知安発】倶知安町教委は二十二日、町内のひらふ・ニセコ地区で小中高英語連携事業「English Winter Day Camp」を実施した。町内の小・中学校、高校から十一人の児童生徒が参加。外国人観光客への街頭インタビュー等の体験活動を通して、生きた英語力の習得に取り組んだ。

 同町では、外国人観光客が多い地域の特性上、英語を使える人材が求められている。一方、各校段階では英語のコミュニケーション能力を高めるには限界もあった。

 小中高英語連携事業は、町内の小中高の教員間・生徒間の交流および連携を通して、相互理解を深め、円滑な接続に向けた授業(活動)内容・方法の協議・検討やカリキュラム作成を行うことがねらい。

 町として、使える英語力を育成する小中高の一貫したカリキュラムを作成することで、子どもたちが発達段階に応じた英語学習を円滑かつ不安なく進められるようにするとともに、小中高の連携を通して、相互の目標や学習事項、授業内容・方法の理解が促進されることによって、自校の学習事項や授業内容・方法を検討・改善する機会を提供する。

 「English Winter Day Camp」は、冬期に町内を訪れる外国人観光客に英語でインタビューを行い、生きた英語力を身に付けることを目的に連携事業の一環として実施したもの。

 ホテルニセコアルペンでの開会式で、あいさつした倶知安町教委の中村孝弘学校教育課長は「このキャンプは、楽しく英語に親しんでもらうもの。緊張せず活動に取り組んで」と述べた。

 引き続き、活動に移行。英語を使って自己紹介したあと、三グループに分かれ、それぞれ街頭インタビューでの質問事項の検討、英語で質問する練習を行った。

 そのあと、児童生徒はホテルの外に出て、すぐ目の前に位置するひらふ坂を歩く外国人観光客にインタビューを実施。児童生徒は、「どこから、何をしに来たの?」のほか、羊蹄山を指さし「あの山の名前を知っている?」などと英語で質問した。外国人観光客は身ぶり手ぶりを交えながら、児童生徒にも分かりやすい英語で回答した。

 インタビューを終えた一行は、ホテルに戻り、インタビュー結果を取りまとめ、グループ単位でプレゼンテーションを実施した。

 児童生徒には、活動を通して英語に慣れ親しみながら、使用や学習に対する関心を高める貴重な機会となった。

(市町村 2017-01-26付)

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