札幌市教委の五輪教育推進事業―簾舞小3年生・スポーツ施設体験(市町村 2017-01-26付)
リュージュ体験では、氷上を高速で滑る楽しさを肌で感じた
札幌市教委は二十八年度からオリンピック・パラリンピック教育推進事業に取り組んでいる。冬季五輪大会を開催した札幌市の歴史と伝統を踏まえた学習を通して、児童生徒の五輪への理解を深めるとともに、「ふるさと札幌」を愛する心の育成を目指すもの。「学校にオリンピアン・パラリンピアンを招いて行う学習」「札幌ウィンタースポーツミュージアムを活用した学習」「冬季スポーツ施設を活用した学習」―の三点について実践研究を行っており、二十四日には平岸小学校や大倉山小学校、簾舞小学校などが授業を実施した。
◆リュージュのスピード体感
札幌市立簾舞小学校(大牧眞一校長)は、冬季スポーツ施設を活用した学習を藤野リュージュ競技場で実施した。三年生三十七人が競技コースでリュージュに乗り、そのスピードを体感した。
総合的な学習の時間の授業として実施。札幌リュージュ連盟の役員らが指導に当たった。
ヘルメットやひじ当てを装着したあと、同連盟の竹田雄基氏がそりの乗り方を説明。背中で乗り、ひじが真っすぐになる位置に手を置くよう指示したほか、絶対にそりから手を離さないよう注意を呼びかけた。
続いて、リュージュのコースに移動。児童たちはそりに乗った際のフォームをチェックしてもらったあと、氷上を滑っていった。
また、午後からはリュージュ選手との交流会を実施した。竹田氏が一人乗りや二人乗りといったリュージュの種類を説明したほか、オリンピックの様子を上映。そりを使った競技としてボブスレーやスケルトンがあることも紹介した。
授業を通して児童たちは、「迫力があって楽しかった」「足を使って方向を変えるのがおもしろい」などと感想を述べていた。
大牧校長は「オリンピックを開催した北国の札幌で、雪と親しんで喜びを感じてほしい」と話していた。
今後は、今回の体験活動からリュージュやそのほかのそりを使った競技、オリンピックなど児童が興味・関心をもったことについて調べ学習を進めていく予定となっている。
(市町村 2017-01-26付)
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